君に溺れた恋物語2〜K.Otomo〜

#85 ページ37

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それからというもの、






『A、おはようさん』



「おはようかーくん」



私たちの関係は、元通り仲の良い友達に戻った。



通学路で会った日はそのまま一緒に学校に行って、
帰りはそのままどちらかの家で課題をやる






当たり前だと思ってた日々に戻った。









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ただひとつ、変わったことといえば








『今日前髪上げとるんや、かわいい。』



「ありが…………え、は？」



『お！A照れちょる！！！

よっしゃ俺の勝ち〜』




「勝負したつもりすらないんだけど……

ていうか顔覗かないでよ！馬鹿！」




『そう言われると見たくなるのが人間でーす』






かーくんが積極的になった。







お互い固結びだった紐が解けたんだろう

今まで遠慮してた分、物理的に距離が近くなったような気がする















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夏芽とは毎日連絡を取っていて、
週末には必ず電話してる。






「いける！」「がんばれ！」「オトしちゃえ！」

なんて、能天気な言葉ばかり帰ってくるけど









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「ね、かーくん」





『ん？』









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「好きだよ」








『は、え、ちょいお前……こんな道端で……』




「あは、かーくん焦ってる」









『仕返しがすげぇよ……焦ったわ……』











やられてばかりじゃ悔しいし、


1度言葉に出してしまうと躊躇いも無くなった。









いつか届きますように。

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