『N.R』の君Second〜Ren.Reia〜

STORY63 ページ16

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「とぼけなくていいんだよ、尾関美波さん？」



いつかの尾関さんが言った言葉。









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美「西川…蘭世。」




「そうだよ。
あなたが大嫌いだった、西川蘭世。」









女『え、西川蘭世ってあの…？』


男『めっちゃ可愛かった子だろ。』


男『俺の好きなドラマ出てたわ！』









女『Aちゃんが、西川蘭世…なの？』


女『言われてみれば確かに似てるかも。』


男『マジか。めっちゃ芸能人じゃん。』









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「私はどんな姿でも（人1）A。
『西川蘭世』はどこにも存在しなかった。」





美「でも、蘭世が嫌いだったんじゃ…」




「『嫌い』って自分に言い聞かせてただけ。
私だもん。嫌いになんてなれなかった。」




美「…………。」




「大切な人たちが教えてくれた。
『西川蘭世』がやってきたこと、（人1）Aを必要としてくれたこと。」







そう言ってチラッと廉くんを見る。

すると、少し笑って頷いてくれた。









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「私は、尾関さんのこと嫌いじゃないよ。
昔、西川蘭世を守ってくれたのは紛れもなく………美波だもん。」




美「A…。」








言いたいこと、全部言えた。











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「じゃあ、また。」




そう言って教室を出ようとすると、









あとで行く、そう口パクで伝えてきた廉くん。









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これだけ強くなれたのは、N.Rのお陰。

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