私の！今まで溜めてきた小説の内短い二本立て！ (ページ21)

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2本目第2話ページ21

ファルル「そう、人食い狼のね…本当かどうかは知らないけれど人食い狼が村を襲ったそうなの」

らぁら「そんな…あれ？でもこの村が残っているのは…」

ファルル「うん、言い伝えには続きがあってね、人食い狼が現れたとき、人食い狼を見分けられる占い師、死んだ者が何者だったのか死者と対話できる霊媒師、人食い狼から誰かを守ることが出来る狩人、この３人が村を救ったそうなんだよ」

らぁら「そんなすごい人達が…！」

ファルル「そしてね、再度村を危機が襲ったとき、その能力は村人の誰かに引き継がれるそうなの」

らぁら「おお！そしたら安心だね！」

ファルル「そうだね、ただ、その代わりにその人食い狼に心を惑わされてしまう狂人と呼ばれる人も出るそうだよ」

ファルル「それに、最初に来たときは一匹だった人食い狼、次は仲間を連れて２匹で来る、そういう言い伝えなの」

らぁら「へぇ、まぁでも人狼なんていないのが一番だよね！」

ファルル「うん、そうだね、何もないといいんだけど─────」