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り「ちょ、A!!」
さ「どした?そんな大声出し…っ!A!おい!」
突然花と共に血を吐き、気を失った。
さ「あ〜…とりあえずソファに寝かせておいて。あとは俺が片付けるから。」
り「は?血吐いてるんだよ?救急車呼ばないと」
さ「大丈夫。とりあえず寝かせて。」
さとみくんがテキパキと掃除をはじめる。
俺の声に驚いたみんなも続々と降りてくる。
ジ「は?A?!さとちゃん何してるん?!」
な「はやく病院に!」
さ「大丈夫だから。
とりあえずみんなも座ってて。あとで説明する。」
全員黙って座り、たださとみくんを待つ。
しばらくして、さとみくんが戻ってきた。
さ「ごめんごめん。びっくりさせちゃって。
A、最近飯食ってなかっただろ?あれ、薬のせいなんだ。」
り「は?医者は副作用は無いって…」
さ「副作用じゃない。副作用はない。それは事実。だけど主作用に含まれる作用が食欲不振。」
る「それって…」
さ「そう。あいつ、これからライブとかイベントとか色々あるからレコーディングとか打ち合わせとかでスケジュールパンパンなわけ。なのに食欲不振なんかつけられたら元々細いのにもっと痩せる。けど無理矢理食べさせると逆に吐いてしまうから食べられない。だけど毎日花を吐く。っていう悪循環。」
こ「悪循環にも程があるでしょ。」
さ「確かにね…。」
な「で?血を吐いた理由は?」
さ「花は、内蔵を傷付けながら口から出てくる。
だからいつか吐血する、って医者が。」
ジ「そんなん…」
な「最後ぐらい病気なんか忘れるぐらい楽に生活させてあげたいよね…」
さ「でも、それが治療法のない難病ってやつなんだよ。きっと。」
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作者名:sky | 作成日時:2019年11月7日 21時