恋煩い２【すとぷり】 (ページ7)

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彼女の重荷ページ7

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すとぷりは私にとっても人生のひとつの節目と考えていた。

だからみんなと顔合わせるまでに、家族間のわだかまりは綺麗さっぱり片付けておきたかった。

みんなに迷惑をかけるわけにもいかなかった。

顔合わせまでに、全て片付けた。

そして、生い立ちを完全に隠して生きていくことを決めた。

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結論から言うと、すとぷりに入って正解だったと思う。

元々そこそこの知名度はあったが、すとぷりのおとめとして活動しはじめてから、フォロワーもYouTubeのチャンネル登録者数も動画の再生回数も飛躍的に伸びた。

そして同時に、今まで受けたことのなかった愛を両手からこぼれるほどの愛をたくさんの人から貰った。

お陰で少しずつ感情を取り戻し、一人の女の子として生きる理由ができた。

私が今生きているのは、好きな音楽を誰にも邪魔されないところで思う存分すること。

病気になったのも、多分なにか理由があるんだと思う。

そして、恐らく、私は一生分音楽をやったんだ。

愛してくれる人達に自分の音楽を届けるという責務を全うした。

だからもう終わるんだ。

終わっていいんだ。

辛い過去から、解放される。

そう思うの。