恋煩い２【すとぷり】 (ページ6)

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彼女の重荷ページ6

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周りの目もあってか、父が用意してくれたタワーマンションの最上階に身を置いていた。

セキリュティも完璧で、使用人も1人付けて私の動向を監視していた。

高校2年生になった時。

すとぷりに加入することを決め、それを機に親に連絡した。

目立つことはしないし、もしそちらに不都合があればどんな処分でもうける。
そして名字も変える。

だから、縁を切ってくれ。と。

数日後返事が届いた。

縁を切ることを許す。
使用人も去らせる。
しかし、名字を変えることは許されない。

他の家には、私は華乙女家で平和に暮らしていると言ってある。
そのため、年に1度の音楽会や家同士で関わりがある時には華乙女Aとして出てもらわねば困る。

だから名字はそのまま。
内密に、役所などには別居、周りには病気のため療養という肩書きで音楽会だけ毎年得意のヴァイオリンを演奏してくれ。

その他はもう口出ししない。
くれぐれもよろしく。

というものだった。

あぁ、やはりもう私は人権がないのだと、改めて思い知らされた。

それからはもう、音楽会関係以外での連絡は取っていない。