彼女の重荷 ページ5
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天ノ弱
曲調とか、歌詞に惹かれた。
初投稿にして、何故か70万回再生。
今もその数字は更新し続け、私の動画の中でいちばんだ。
そして中3の冬。
父母姉に活動のことがばれた。
初めて家で私に向かって口を開いたその人達に、私は皮肉にも喜びを感じた。
だから最後に、ありがとうと伝えたんだ。
3人には怒りを与えるだけだったけど。
そして義務教育を終え、高校生になった時。
私は家を出た。
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話す前は辛そうにしていたのに、今は表情ひとつ変えずに淡々と話す彼女に、俺は怖いと思ってしまった。
Aは、ずっと、心を閉ざしていたんだ。
俺たちに出会うまで、自分で自分の感情を殺していた。
だから、今でもその時のようにして、度々送られる誹謗中傷にも耐えられる。
今までのことと全て結びついた。
もういい。
もう俺たちなんかのために、感情を殺してまで話さなくていい。
俺が止めようとするのが一歩遅かった。
彼女はまた目の色を無くして話し始める。
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作者名:sky | 作成日時:2019年11月7日 21時