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その瞬間、全員の思考がフリーズしたと思う。
ジ「え、何言うてんねん急に、」
『驚かせてごめん。でも、ほんとのことだから…。
…あのね、ご飯の用意する前、また吐いたんだけど…。』
そう言いながらポケットから花弁を出してきた。
その花弁を見て、俺たちはまた頭が真っ白になった。
もう、白い部分がよく見ないと分からない程になっていたのだ。
『…明日の夕方だと思ってる。
仲いい子たちにももう連絡はしてあるんだ。
だから今日、美味しいもの沢山食べたかったんだよね。自分で作ったものだけど…。』
そう言いながらはにかんでいる。
だが俺たちの顔は完全に引きつってしまっているし、今にも泣き出しそうなやつもいる。
り「やだよ…俺いやだ…行かないでよ…ねぇ、…っ」
る「なんでそんなに平然としていられるんですか…?自分の命の話なんですよ?!」
『ごめん。ほんとにごめんね。だけどもう…わかってた事だし…。
受け入れるしかないじゃん…。
抗っても今更なにも変えられないんだよ。だからそれまでにできる精一杯のことをやろうと思って。
少しでも私のことをちゃんと見てて欲しかったし。』
この言葉で辻褄があった。
異常なほど裏作業をしたがっていた理由はこれだったのだ。
おとめとしての自分とAとしての自分をできるだけ多く残そうとしていたんだ。
さ「…分かってたことだよな…。」
な「さとちゃん…!?」
さ「…なぁ、今日はリビングでみんなで雑魚寝しようぜ!腹も脹れたし、ゲームしたくなってきたよな〜スマブラでもするか?」
俺の意図を汲んで、すぐにころんが返す。
こ「僕みんなでマリカやりたい!!」
『…いいじゃん!やろう!』
いつもの笑顔に戻ってきた。
ギリギリまで楽しませてやるよ。
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作者名:sky | 作成日時:2019年11月7日 21時