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「私、Aの双子の姉なんです。今日のこのライブに来て欲しいとの文面と共に、先日私1人分のチケットが届きました。」
クラシカルなロングワンピースにパンプスといった、クラシックのコンサートにでも行くのかといった服装。
しかしバッグはシ○ネルのチェーンバッグ。
綺麗な顔と体型してるけど、服装にも顔にも性の悪さが滲み出てやがるな。こいつ。
Aの方がよっぽどかわいいわ。
な「すみませんが、後にしていただけますか?
もうライブははじまっています。貴方も由緒あるお家の長女なら、他に招待された客の邪魔をするなんてことあってはならないということくらい、分かりますよね?」
「…そうでしたね。すみません、私としたことが。」
一瞬瞳が曇ったが、無かったかのように切り替えて笑顔で言葉を返す。
さすがだ。
僕達とは少し離れた席に座ってステージを見始めた。
表情は良く見えないが、楽しんではいないと思う。
る「なんかテンション下がっちゃいましたね。」
「もうしょうがないよ。忘れよ。」
気持ちを切り替えて、歌い出したAに集中した。
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息継ぎをする間がないほど早くてアップテンポ。それでいて高い。Aは原キーで、しかも動きながら軽々と歌って見せてるけど本当にきつい。この曲。
たまにカラオケで歌うけど音合わせて歌い切るので精一杯だからね。
笑いながら楽しそうに歌うとか人間のできることじゃないよ。本当に。
更に2曲目はキミノヨゾラ哨戒班
ここまで来るともうわけわかんない。
いやAの透明感のあって高音が得意な声には某蜜柑星Pさんの曲がめっちゃ合うんだけども。
本人も好きだし。
いやでもライブだよ?これ。
さっき一曲目の完走でメインステージからセンターまで走ってたよね?
なんでしれっと歌えるわけ?
あーもういいわ。
ころんは考えることを辞めた。
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作者名:sky | 作成日時:2019年11月7日 21時