恋煩い ２【すとぷり】

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スクリーンに10からのカウントダウンが表示され、会場のボルテージが一気に上がる。




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それを認識したと同時に闇に包まれる。



そしてイントロ。





まっ暗な中で流れはじめるDAYBREAKFRONTLINE





1分ほどあるイントロの中で、楽器の音がだんだん増えていくこの曲。






闇の中にAが静かに上げられる。





1回目、真っ暗な中に後ろから白い光を当てられたAのシルエットが写し出される。





まるで観客を見下すかのような顔の向きだな。笑


それでいていかついブーツのヒール部分がはっきり見えるような足の向き。




なるほど、計算したな。







それも観客を一気に自分の世界に引きずり込むためのAの技。





恐れ入りました。







＿＿＿＿＿＿


？








あーあ、安定にかっこつけすぎ。





かっこいいんだけどね。


男の僕でも憧れるよ。





あ、申し遅れました。

ころんです。




只今関係者席からお送りしてます。





さここに居るのはとみくんを除いたメンバー全員と、大手歌い手さんたちが大勢と、Aの友達が何人か。
そして今までお世話になった企業の関係者さんなんかもいる気がする…。

後ろの席だから振り返ってまじまじと顔を見る度胸無いから確証はないんだけど…。



いつもよりはるかに関係者席に座る人数が多い。



開演前からリスナーのみんながチラチラとこちらを見てはこそこそ話しをはじめる。
エゴサをすれば案の定、この席の呟きがちらほら。





？「こんにちは。はじめまして。Aのグループのメンバーさんですよね？」




赤みがかった茶色の長い髪
白い肌
綺麗な二重
スっと通った鼻筋
少し薄い唇






一目見てわかった。






この人、Aの双子の姉だ。

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