はるとたく。(( 彼女の悪いところは何一つ悪くない 編 ))

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your side



「おっけ！

これって実習着いるん？」


(いるいる！

あれ、やろ、Aまた流血実習着持ってくるんやろ？笑)




「ははは笑

やめてよ、しかもあれ私が汚したんやないんじゃけ笑」



このあいだの実習でクラス1成績の悪い人が薬品を飛ばして、

私の実習着にべちゃり。



まだ赤かったら普通の実習着って感じなんじゃけど笑

青やけぇ、もうゾンビかベジータか、その辺の血が飛んだようにしか見えん笑


(おれの貸したげよっか？笑)


「紗樹の着たら裾何回おらんといけんと思っちょるん笑、やだ笑


明日午後から講義入ってなかったよね？」



(うん、俺の予定、よく覚えとるね笑)


「じゃあ、明日の午後から計画たてよ！」


(おっけー！わかった！じゃあ、また明日！)


「ん！また明日ね、ばいばーい！」









「あれ、Aちゃん、大学の子？」


「ぁ、鍵谷さん、すみません、声大きかったですか？」


「ううん、そんなことないよ笑

Aちゃんが大学生してるとこ初めて見たから笑」


広島弁も、




「はい！幼馴染なんですけど、

何かと世話かけてて…次のゼミも一緒に組もうって前々から約束してたので！」


「ふふ、楽しそうだね笑」


「はい！次のゼミはほんとにほんとに楽しみなんです！！！」


「勉強、がんばってね！」


「ありがとうございます！」



ああ、次のゼミ、楽しみだ、

前からずっと2人で楽しみにしてきた、


電話の前と後では全く違う心情の変化に、

ほんとに紗樹には頭が上がらない、って思った笑

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