ひみつ×ひみつ 〜Sho.Hirano〜

ひみつ5 ページ6

現在 〜高校2年生 春〜









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校庭の桜が終わりに近づく、4月の新学期。



大きく貼られたクラス替えの表を見る。









美「A〜！」




「ちょ、美愉っ？」






親友の鈴本美愉。
天使のような笑顔を見せて私を呼んだ。









「まだクラス名簿見てないのに〜。」




美「私達、同じクラスだよ！B組！」



「まじっ？
やったね、2年ぶりじゃん！」









美「それでね、前に彼氏出来たって言ったじゃん？」




「うん。」




美「その人も同じクラスなの。2年連続！」




「へぇ、すごいね！おめでと！」









美「もうすぐ来ると思うんだけど。

…………………あ、しょう〜！」









『しょう』？






いや、まさかね。









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・









紫「美愉、おはようさん。」



そう言って美愉の隣に来たのは、紛れもない『平野紫耀』。









美「紫耀、また同じクラスだよ！」



紫「マジか！よっしゃ！」









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美「そうだ、2人とも同じクラスになった事なかったよね。
親友の藤野Aと、彼氏の平野紫耀。」









美愉にそう紹介されて、紫耀も正面を向いた。


お互い何も言わずに、ただ目だけが合う。









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クラスが離れて、昼休みや放課後に美愉から好きな人の相談をよくされていた。

それに、付き合ったのも知ってた。







でもまさか、それが紫耀だなんて。









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最初に口を開いたのは紫耀だった。




紫「どうも、美愉の彼氏の平野です。」


また嘘の笑顔で私に微笑みかける紫耀。









「藤野Aです。」



私もそう言う。









美「A、堅いなぁ(笑)」




「だって人見知りなんだもん。」




美「はいはい。
私、2人とも大好きだからさ。
2人に仲良くなってもらいたくて。」









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紫「仲良くしてや〜。」



「うん。」









なんて言ってるけど、そんなの表だけ。









だって壊れたんだから、私たちの関係は。




そう簡単には戻らないよ。

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