ひみつ×ひみつ 〜Sho.Hirano〜

ひみつ17 ページ18

Sho









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貴「じゃあ、ここだから。」

Aの家の前で引きとめた。









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「……あのさ、」


今日一番疑問に思ってたこと。









貴「え？」






「あの時、「平野くんとは接点ない」って。」





貴「……ああ、あれか。」





「なんで、」





貴「いままで一言も話してなかったのに、急に接点あるって言ったら不審でしょ？
……それにさ、美愉だって。」





「美愉？」





貴「美愉に限ってこんな事ないと思うけどさ。

やっぱり彼氏に異性との関係言われたら不安に思うものだもん。」






「そっか。」





貴「それに私たち、“あかずの間だけ”の関係でしょ？」





「おん。」









“あかずの間だけ”






それはほんまの事やと思う。

俺らは全て壊したんやから。






でもなんで心のどこかで悲しんでんのやろ。









・









・









貴「じゃあばいばい、平野くん。」








家に入るAが一筋の涙を流してたなんて俺は知らない。









・









・









「平野……くん、か。」









何も考えられへんくて、突っ立ってたら









？「あれ、紫耀くん？」







「あ、おばさん。」



Aのお母さん。








母「本当に久しぶりね〜。
こんなにカッコよくなっちゃって！」




「いえ、おばさんは変わってないですね。
相変わらずお綺麗です。」





母「そんな、お世辞まで言えるようになったのね〜(笑)
Aと一緒に帰って来たの？」





「まあ、はい。」




母「同じクラスって聞いてたから…。
いまからご飯だけど食べてく？」




「いえ、大丈夫ですよ〜。」





母「そう？
またから揚げ作ってあげるから、今度ぜひ来てね。」




「はい！」




母「幼馴染みの紫耀くんがいれば安心だわ！
一年間、Aをよろしくね。」




「……はい。」









・





もう幼馴染みじゃあらへんのに。

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