ひみつ×ひみつ 〜Sho.Hirano〜

ひみつ10 ページ11

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「あかずの間が……開いた。」






紫「ほんまや。」









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ふと、机の上に開かれているノートを見る。






そこには、


『今年もあかずの間を開けた生徒へ




この部屋は1年間あなた達のものです。

このことはあなた達以外に絶対に知られてはいけません。

1年間このひみつを守ったら、次の2人を選んでこの部屋のカギを渡すこと。』







そう書かれていた。









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通りで、物置きにしては誰かが使ってた感じがしたんだ。









ずっと受け継がれている、






この部屋に置いてある物を見れば分かった。









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紫「今年は、俺らが選ばれたってこと？」






「おそらく。

……なんかごめんね、美愉じゃなくて。
今からでも変わろうか？美愉ならOKするよ。」






紫「ここに書いてあるやん。

『このことはあなた達以外に絶対に知られてはいけません。』 って。」





「そっか…。でも、ごめん。」





紫「別にお前が決めたわけじゃないんやし。」









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「見てっ！これ私の家でよく読んだやつ！」









10年前に流行った漫画に思わずそう叫ぶ。




「あ、ごめん……。」


昔の感覚でしてしまった事の重大さに気付く。









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紫「はは、ほんまや。懐かし〜。」





「え…？」






紫「Aが全巻持ってたんだよな。」





「う、うん。」









“A”

そう呼ばれたのは本当に久しぶりだった。









紫「俺が3巻無くしてさ。
あのときは本気で怒られたわ〜。」




「そう…だっけ。」




紫「おん。めっちゃ怖かったんやで、俺。」




「思い出せない…(笑)」









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久しぶりに紫耀と笑い合った。




まだぎこちなかったけど、でも作ってはない。








笑顔は変わらないんだなぁって。




なんか、少しだけ嬉しくなった。









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“さあ、ひみつを始めましょう”








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沢山評価ありがとうです！


目指せ、赤星！で頑張ります。

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