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君の手。 ページ23

厄介なものを頼まれてしまった。




瞬木「開けるぞ……」


小さく呟いて
ゆっくりドアを開けると、




花の香りがして
ベットの上ではAがつらそうに
顔をしかめて寝ていた。



瞬木「…………寝てんのかよ」

俺の声に反応する事は無く
Aは動かない。






瞬木「……………置いていっていいのか…?」

ベットの近くの机に
おぼんごと薬と水を置いた。




そのまま帰ろうとすると、




瞬木「あっ……」




『薬ちゃんと飲ませてね!』
と言われていたことを思い出した。





瞬木「………はぁ…めんどくさ……」


起きるまで
ココにいないといけないのか、



俺は近くにあった椅子に腰を下ろした。

その時、
椅子がズレて、ギギギッと音が鳴った。



その音に反応したのか、
Aはゆっくりと目を開けた。






あ「あれ………瞬木、くん……?」

瞬木「起きたか、ちょっと待ってろ」



もう一度寝ないうちに
さっさと薬を飲ましてしまおう。




薬を袋から出す、2錠でいいのかな。




瞬木「起き上がれるか?」

俺の言葉に、Aは目を丸くする。






あ「君、随分と優しいじゃないか」

瞬木「はぁ?俺だって病人には優しいっつーの」


俺が優しいのがそんなに珍しいのかよ。
ふざけんなぶっ叩くぞ。




あ「…………ん……」


Aが体を起こそうと腕を使って
ベットからおきようとしだしたが、



瞬木「おい、大丈夫か」

その動作だけでも、
随分と大変そうだった。





Aの体を支えようと
肩を掴むと、



あ「わぁ……君の手、冷たくて気持ちいいね……」


と、小さく呟いた。

断崖絶壁。→←不機嫌そう。



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猪絢(プロフ) - *´`*さん» 幾らなんでも上から目線過ぎませんか?言い方気を付けましょうね^^; (2020年1月27日 3時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
*´`* - 早く続き投稿してください (2016年10月23日 14時) (レス) id: 4d99e796a0 (このIDを非表示/違反報告)
へっど。 - めっちゃ面白かったですが、続きがすごい気になります(*´˘`*) (2016年9月18日 15時) (レス) id: 8fe29adc13 (このIDを非表示/違反報告)
ち〜まる(プロフ) - 更新待機してます…!瞬木も皆帆兄妹も可愛いです…! (2015年5月8日 0時) (レス) id: 390ed6ff0f (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - 更新待ってますぅぅo(*⌒―⌒*)o (2015年4月4日 3時) (レス) id: 13cda4bed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなた | 作成日時:2014年3月30日 19時

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