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俺から。 ページ17

皆帆は黙ったまま、

椅子に座って、動かなくなった。





皆帆「……………」



顎に手をあてて
真剣に何かを考えているようだった。







瞬木「………どうしたんだよ」
皆帆「…………」



俺が声をかけると
皆帆は頭を掻いて、天井を見つめてた。








皆帆「ごめんね、僕は何も教えられないみたいだ」
瞬木「……………いえないことなのか」



俺が聞き返すと
皆帆は首を横に振った。







皆帆「いくら考えても、隠し事がなにか分からないんだ」





瞬木「えっ…………」





皆帆の苦笑は
心臓が潰されたように痛かった。









瞬木「お前にも、知らないことがあるのか…?」


俺が驚いたように言うと
皆帆は首を斜めに向けた。





皆帆「勿論だよ、知らない事だってある…でも」


最後にかけて声が小さくなる皆帆。
俺はそれを黙って聞いていた。









皆帆「隠し事があると言う事に、気づかなかったのは初めてだなぁ…」









小さく笑った皆帆の笑顔は
残念そうで、でも少し嬉しそうな

とても複雑な顔。








瞬木「いや……まだ決定的な確信があるわけじゃ……」


俺が言うと
皆帆は微笑んで俺に言った。








皆帆「僕も探偵としてまだまだだね」





と、椅子から腰を離して
自分の部屋に歩き出した。









瞬木「あっ!まて!」


俺が叫ぶと
皆帆は目を丸くして振り返った。





瞬木「これ、Aに……」

皆帆「なんだい?」





手だした皆帆の手のひらに









俺は、153円を乗せた。









瞬木「おっ俺からって言うなよな!!!」

いつも。→←確認。



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猪絢(プロフ) - *´`*さん» 幾らなんでも上から目線過ぎませんか?言い方気を付けましょうね^^; (2020年1月27日 3時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
*´`* - 早く続き投稿してください (2016年10月23日 14時) (レス) id: 4d99e796a0 (このIDを非表示/違反報告)
へっど。 - めっちゃ面白かったですが、続きがすごい気になります(*´˘`*) (2016年9月18日 15時) (レス) id: 8fe29adc13 (このIDを非表示/違反報告)
ち〜まる(プロフ) - 更新待機してます…!瞬木も皆帆兄妹も可愛いです…! (2015年5月8日 0時) (レス) id: 390ed6ff0f (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - 更新待ってますぅぅo(*⌒―⌒*)o (2015年4月4日 3時) (レス) id: 13cda4bed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなた | 作成日時:2014年3月30日 19時

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