仕事_27 ページ10
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鶴丸「そもそも見習いって、男か?女か?」
獅子王「もしかすると Aぐらいの子供かもしれないな!」
宗三「最近は若い審神者も多いですからね」
『ああ、見習いについては政府から書類をもらって
……………あれ?』
袂を探しても、立ち上がって袴を探っても、同僚からもらった茶封筒が出てこない。
一期「A殿?まさかとは思いますが」
『そのまさかだな。どこかで落としたか…?』
鯰尾「Aさんって結構抜けてるとこありますよね!」
一「こら、鯰尾」
骨喰「その書類には何が書いてあったんだ」
『個人情報や見習い開始日……政府から何も説明を受けていないから、その書類が全てなのだが』
長谷部「それって、A様、ものすごく、ものすごくまずいのでは…?!」
『そう思うだろう?だがな、長谷部』
淡い笑みすら口元ににじませ、彼らの主は爽やかに断言した。
『そのとおり、大変にまずい』
長「………」
長谷部がこめかみを押さえるのと、鶴丸が堪えきれずに吹き出すのがほぼ同時だった。
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in ???
「…あれ?政府にいなくていいの?」
「人型とんの面倒」
「愛しの部下を見習いなさい」
「じゃああんたが行ってくださいよ」
「いやだよ面倒だし」
「おい」
人型を解いた同僚と上司が談笑(?)している。
上司「で、なんであんなに殺気立ってたの」
同僚「げっ、見てたんですか」
上司「私の千里眼なめないでちょうだい」
同僚「……マイフレンドの護衛ってことは、あの二人とあいつ、一緒に暮らしてるんでしょ」
上司「まぁ、実際はもっと沢山いるけど」
同僚「人間みたいに一緒にご飯食べて、一緒に駆け回って、一緒に風呂入って、一緒に寝て…」
上司「ちょっと待って最後の二つはダメ」
同僚「マイフレンドとあんな仲良くなって……俺だって殺意ぐらい覚えますよ」
«話してる最中悪いが、見習いについて教えてくれ»
同僚「うおあっ?!」
上司「噂をすればってね♪」←(聞こえていないが察した)
同僚「ちょ、おい!いつから聞いてたっ」
«上司の、千里眼なめるな 辺りから»
同僚「ほぼ聞いてたね?!」
«お前がそんなに三日月たちと仲良くなりたかったなんて、少し驚いたぞ»
同僚「君のその絶望的な鈍さ、相変わらずで安心したよ」
«?»
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作者名:葛の葉 | 作成日時:2018年5月17日 0時