あの日のことを……僕は覚えていない[丸井ブン太] (ページ6)

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04再会貴方side ページ6

ここ、どこやろ?

なんか懐かしいにおい・・・なんやろ?

でも思い出すと涙が出そうになる・・・。

なんか声がする・・・。

聞いたことある声や。

でも大分前に聞いた声・・・。

?「A・・・起きてや・・・。A・・・お願いやから・・・。」

あ「・・・え?け、けん、や・・・。」

謙「よかったわ・・・。」

あ「なんでここにおるん？」

謙「そんなんAが心配やったからに、決まってるやん。」

あ「い、いやや・・・。謙也のことは忘れるって・・・決めとったのに・・・。」

謙「俺は、忘れる気なんて全くなかったで。」

あ「うぅ・・・ぁ・・うわあぁあああぁぁああぁぁぁああ。」

私は会ってしまった。

謙「A・・・。」

一生会わないと決めていた人に・・・。

あ「ご・・・ごめ・・・ん・・・うぅ。」

謙「お、俺が悪かった・・・。Aのこと・・・1人に、させて・・・。」

あ「ち、ちがう!!!謙也は悪くない。私が・・・みんなを、裏切ったから。私のせいで・・・。」

ガバッ

その瞬間謙也に抱きしめられた。

謙「こっちに戻るのは無理かもしれへん・・・。けど、裏切ったとか思ったらあかんで。Aは裏切ってないねんから。裏切ったのは俺や!!」

私はその瞬間思い出した。

ずっと思い出さないと思っていた。

いや、思い出したくなかったのだろう。

大阪にいたこと、謙也と住んでいたこと、四天宝寺に通っていたこと

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そして四天宝寺テニス部だったことを・・・

?「ここがAのおるとこか・・・。」

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あ「謙也、思い出したわ・・・。」