【新テニ】立海の転校生はU-17のNO.0 second

第52話 ページ26

side種子島

　どういうことだ？。
　先ほどまでとは比べ物にならないほどの強さを有する球であった。
　油断しすぎていた。
　あの程度なら最初からある程度準備しておけば返せない球ではなかったものの、これなら確実に勝てるという油断が招いた結果だ。
　腕が痛む。
　痛みは伴うものの、ある程度動かすことはできるから骨折したりといったことはないだろう。
　だが……。
　正直なところ、相手の底がしれない。
　あれだけの威力の球を打ってくるということは、おそらく先ほどまではわざと負けていたということなのだろう。
　U-17の選手達の方に視線を移すと、Aが心配そうな表情でこちらを見つめている。今にも泣き出しそうにも見えるAの顔を見ていると、何故だか心が痛むような気がした。
　そんな俺の心情を察したのか、入江はAの目をふさぐ。

『やっぱ俺は負けられへんからな』
　
　ボールを垂直にあげ、高い打点から回転をかけつつサーブを放つ。
　打球は真っ直ぐに相手コートへと突き刺さり、高くバウンドする。
　ツイストサーブ。
　負けるわけにはいかない。
　だから、本気で行かせてもらう。


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テニミュの三代目大石役の滝口さんがテレビに出てた。
多分全国で放送されてたやつ。

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