卍心の鍵三十一個目卍 ページ32
離れ最後の部屋は鶯丸さんの部屋、母屋から1番近い渡り廊下のすぐ隣
そこからは母屋の様子がしっかりと感じ取れる、よく言えば安心感を感じられる悪くいえば警戒をしっかりと出来る位置だった
乱｢鶯丸さんは今日は大包平さんと畑当番の筈だから、また後でこよっか｣
鶯｢まぁゆっくりして行くといい、茶なら準備は出来ている｣
みぃちゃんの言葉にその場を離れようと踵を返した時、肩を掴まれ耳元でそう囁かれた
驚きが境地に達するとピクリとも動けないんだなと知った瞬間でした
乱｢ちょ、鶯丸さん白雪目見開いて硬直してる!!て言うか内番は!?｣
鶯｢大包平が一人で充分だというのでな、俺は仕事終わりの茶の用意を担当することにしたんだ｣
乱｢また煽てて乗せただけでしょ、サボっちゃダメだよ！｣
みぃちゃんに肩を揺すられやっと息を吸う、体から力が抜けて座り込んでしまった
驚きというか恐怖というか...お化け屋敷ってこんな感じなのかな、苦手かもしれないというどうでもいい思考に一生懸命になるくらいには混乱している
鶯｢で、なんの話しだったか...茶会の話か、ほら準備なら出来てるぞ｣
乱｢そんな話してないけど白雪動けそうにないから休憩しよっか｣
...鶯丸さんが自由な人って言うことは充分わかった、鶯丸さんの部屋は茶道で使われる部屋みたいになっていた
これはつい最近主様に頼み込んで改装してもらったらしい、大包平さんとは兄弟だが別の部屋だというのも
｢大包平さんとは一緒にしないの?｣
鶯｢そうだな、それもいいと思ったんだが...｣
慣れているこの部屋が1番安心できるんだと笑う鶯丸さんに一瞬影が刺しているのを感じた、感じた瞬間体が動いていた
...鶯丸さんの頭を撫でていた、もちろん立ち上がって
...察して
｢大丈夫、兄弟だもん...きっと受け入れてくれるよ｣
黒い場所で黒に引きずり込まれかけた経験がある自分を兄弟に受け入れてもらえるかの恐怖、きっとそれが鶯丸さんの影の原因だと思うから
鶯｢...白雪は髭切と同じことを言うんだな｣
乱｢髭切さん?｣
みぃちゃんも初耳なのか僕と同じく首を傾げる、そんな様子を微笑ましく思ったのかくすりと笑って僕達を撫でた
鶯｢いつまでもくよくよしてられないな。2人も励ましてくれたんだ、もっと大包平と話してみよう｣
｢うん、兄弟仲良しが一番だよ｣
暗くなった雰囲気も和んでお茶が空になった頃、疲れた様子でやってきた大包平さんに鶯丸さんは引きずられて行った
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桜庭梓弓(プロフ) - まなさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません、コメントありがとうございます!可愛いと思っていただけて光栄です(^-^)これからもゆっくりではありますが頑張ります！ (2019年1月18日 18時) (
レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - とっても面白いです！乱ちゃんと白雪の可愛さにキュンキュンしながら見てますw更新頑張ってください！！応援してます！ (2018年12月17日 22時) (レス) id: 58bba7c13c (このIDを非表示/違反報告)
桜庭梓弓(プロフ) - ひなたぼっこさん» 2回目のコメントありがとうございます！優しく包んで時にしっかりと叱ってくれるお姉ちゃん的立ち位置なみぃちゃんです(｀・ω・´)ｷﾘｯ好きになっていただけて嬉しいです!失踪だけはしません...なのでのんびりですがみぃちゃんと白雪を見守ってあげてください！ (2018年11月5日 4時) (レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたぼっこ(プロフ) - みぃちゃんの姉みやばくないですか…乱さんマジ乱さん……この話めちゃくちゃ可愛くて好きなので失踪だけはしないでください！！！！！！！！！w あわよくば続きを…続きを恵んでくだせえ… (2018年11月3日 6時) (レス) id: 2fa2defe91 (このIDを非表示/違反報告)
桜庭梓弓(プロフ) - 乃蒼@元ダサクシャ522さん» そして字書き仲間とは...へ、字書きさん!?あぁぁあ、下手くそな文脈の作品を見てくださりありがとうございます！動画編集も並行してなので亀さんですが頑張ります！ (2018年9月6日 4時) (レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那立夏 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年2月15日 1時
