卍ありがとう卍 ページ37
葉「あんたが一緒にいてくれてよかった、守ってくれてありがとう。皆そう思ってる」
「…皆？」
葉「あぁ、藤乃さんも沙恵さんも友一さんも…総司さんも」
その言葉に驚くと同時に胸が温かくなった
僕が歴代仕えてきた主は、今皆幸せなんだと感じられたから
「…何で知ってるの」
葉「天界のソーシャルネットってやつさ」
「…そうしゃ…？」
葉「まぁ、総司さんがあんたたち愛刀の心配をして後世の持ち主に声をかけて回ってたからね」
自然と知り合いになったそう笑いながら僕を立ち上がらせると背中を押す
前のめりになりかけたが何とかこけずに済んだ
葉「そんなわけで、皆元気に天界生活送ってるから心配ないよ。あんたは現世を満喫してきな」
「…子供に気を使われるなんてねー」
葉「子供ちゃうわ！」
「僕からしたらまだまだ小童だよ…ありがとう」
ようやく踏ん切りがついた
葉月や川に背を向けて歩を進める
葉「…次寿命以外でここにきたらその時は川に沈めるからなー」
「もうちょっと労って、祈刀も辛いんだよ」
葉「…紅葉、ありがと」
「…それはこっちのセリフだっての」
足を止めずに光のほうへ歩く
光へ飛び込む前にふと振り返ると、大粒の涙を堪える葉月と葉月の頭を撫でながら優しい目で僕を見る総司が居た
光が消え、紅葉が現世に戻った川の前
小さな少年と青い法被を羽織った青年が光のあった方を見ていた
葉「…よかったの、話さなくて」
涙を必死にこらえながら隣の青年に声をかける少年は見上げた青年の顔を見てハッとする
沖「いいんだよ、話したらきっと引き留めてしまうだろうから。…あの子が、刀生を全うし終えてからたくさん話すさ」
青年、沖田は小さく微笑むも頬を伝うものに気が付くと上を見上げる
沖「…ここって雨降るんだね、初めて見たよ…」
葉「…うん、そうだね」
声を出さないよう堪えるその肩は小さく震えていて、葉月は話を合わせる様に上を向いた
葉「…涙の、代わりなのかな…」
二人が見上げるそこには雲一つない晴天の空が広がっていた
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刹那立夏(プロフ) - 励さん» コメントありがとうございます！はい、精進させていただきます！ね、ネタ切れになった場合はご容赦を…← (2016年4月16日 13時) (
レス) id: 53a9e6d731 (このIDを非表示/違反報告)
刹那立夏(プロフ) - 無しさん» コメントありがとうございます！お気に召さない点がございましたら是非教えてください、これからの作品の糧になりますので。よろしくお願いします。 (2016年4月16日 13時) (レス) id: 53a9e6d731 (このIDを非表示/違反報告)
励 - 励です。初めて書き込みします。更新楽しみです。応援してます。。。。。。。ではこれにて。 (2016年4月8日 15時) (レス) id: 03ce5070cc (このIDを非表示/違反報告)
無し - オリキャラが･･･ちょっとねぇ･･･ (2016年4月6日 16時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
刹那立夏(プロフ) - 山本太郎さん» ありがとうございます!!初めてです、そんなこと言われたの…すごく嬉しいです!! (2015年7月15日 0時) (レス) id: daca33add4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那立夏 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2015年5月26日 19時
