卍様子卍 ページ29
主が復活した喜びに包まれる審神者部屋では薬研が神妙な面持ちで辺りを見回していた
同じく審神者も皆の言葉に返答をしながら何かを探す様に視線を巡らせる
この場では目立つはずの赤い着物を着た人物が見当たらないのだ
主「あれ…紅葉は？」
加「え？そこにい…ない！？え、どこいったの！？」
大「清光もちつけ！あ、や、落ち着け！」
加「お前のほうが落ち着け、キャラ保て！」
紅葉が居ないと分かるや否や顔色を変えて騒ぎ始める
そこへ今までいなかった同田貫がやってきた
同「なんだ騒がしい…って主起きてたのか」
主「おかげ様でなんとかな、紅葉知らないか？」
同「紅葉？あいつならふらつきながら歩いてたぜ、辛そうだったから部屋にでも戻ったんじゃねえか？」
声をかけても反応なかった、よっぽどつかれてたんだろうな
同田貫の言葉を聞き終わる前に二人は部屋から飛び出していった、よくわからない不安に胸がつぶされるような感覚に陥った
前にも一度…そう、大好きな沖田が居なくなった時と同じ…
大「笑えない冗談だよ、全く…っ！」
加「あのバカ、無理したんじゃ…」
大「したんだろうね、じゃなきゃあの場から離れるわけないもん…主から、離れるわけ…」
どんどん強くなる不安に足を速め自室へ向かう、いつも通り布団に横になってぐっすりと眠ってくれていることを願いながら
…でも
大「…一人でなにやってるのさ」
現実というものはいつでも残酷だった
「…来たんだ、どんなカンしてんのさ」
部屋についてみるとそこにはボロボロな本体を抱え込み、必死に何かを抑え込んでいる紅葉が居た
限界が近いのか目の焦点も合っていないように見える
袖からかすかに見える肌はヒビが入っていて、もうすぐ別れなのだと嫌でも理解した
信じられない信じたくない、そんな表情で顔を逸らす加州
対して大和守は加州の手を引いて部屋へと入ると紅葉の頭を撫でた、もちろん加州の手も重ねた状態で
見えていないらしい紅葉は一瞬硬直したが撫でられる感触を感じると小さく微笑む
もう、この暖かさも感じられなくなるのだと寂しく思いながら
大「無茶するなって言ったのに…苦しいでしょ」
「…ちょっとね、でも…これで彼らに会えると思ったら我慢できる、楽しみだよ」
見えないなりに声のする方を見上げて微笑む、その笑顔はどこか無理をしているようにも見えた
撫でている手を下ろしてそっと抱きしめる
少しでも長く紅葉がここに留まってくれるように
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刹那立夏(プロフ) - 励さん» コメントありがとうございます！はい、精進させていただきます！ね、ネタ切れになった場合はご容赦を…← (2016年4月16日 13時) (
レス) id: 53a9e6d731 (このIDを非表示/違反報告)
刹那立夏(プロフ) - 無しさん» コメントありがとうございます！お気に召さない点がございましたら是非教えてください、これからの作品の糧になりますので。よろしくお願いします。 (2016年4月16日 13時) (レス) id: 53a9e6d731 (このIDを非表示/違反報告)
励 - 励です。初めて書き込みします。更新楽しみです。応援してます。。。。。。。ではこれにて。 (2016年4月8日 15時) (レス) id: 03ce5070cc (このIDを非表示/違反報告)
無し - オリキャラが･･･ちょっとねぇ･･･ (2016年4月6日 16時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
刹那立夏(プロフ) - 山本太郎さん» ありがとうございます!!初めてです、そんなこと言われたの…すごく嬉しいです!! (2015年7月15日 0時) (レス) id: daca33add4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那立夏 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2015年5月26日 19時
