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3話 腕前 ページ5

緑「ちょっと待って」

「あ?何」

緑「その子とやるのは俺だよ」

……?

「なんかあんの?」

緑「ちょっとしたことだよ
  俺に対決を申し込んできたのは立花君だし」

ふーん

「じゃあ、先どうぞ」

まずはお手並み拝見手ってとこか

立「あっ…すみません、緑さん」

緑「ははっしょうがないよ
  なんせ、あんな存在感出されたらねぇ」

「ん?私は普通だったはずだ」

ちょっと楽しみだっただけで

緑「Aは、サバゲーのことになると、
  人格変わりすぎるからね」

「……そんなことない」

緑「じゃあ、行こうか
  立花君」

………

「全っ然ダメじゃないか!!!」

蛍ちゃん素人だなこれは

藤「う〜ん、でも、あの時の立花さんはすごかったっす!!」

「あの時って?」

藤「あれですよ、TGC」

「あー!そういえば、ホシシロが5年連続なんだっけ?」

藤「はいっす!で、今年の初戦がトイ☆ガンガンで…」

「…え!?あの子、トイ☆ガンガンだったの?」

そんな風には見えないが…

ズバン!

「…!!へぇ…」

あの殺気…!!

「いいね、あの子」

藤「ですよね!!でも、やっぱり一番は緑さんっす!!」

「…ねぇ、『5年連続優勝』、『撃滅王』
 『鷹の目(イーグルアイ)』、そして『難攻不落の皇帝』…
 それって、私がいない間についたんでしょう??」

藤「っ!!(ゾッ!!…」

「次のTGC、私が作ったチームで参加する予定だから
 ちゃんと、名に恥じぬよう腕を磨くことね」

さあ、勝負がついたようだし
私もやろーっと

「って、蛍ちゃんいないし!!」

さっきまで緑と蛍ちゃんが撃ち合っていた紙を見る

「まだ、自分でコントロールができてないわ」

殺気を自在に操らないとね

「メイドさん、同じ紙を頂戴?」

メ「わかった」

緑「この5年間いなかった分の、腕前が見たいな」

…フッ

「上から目線ね
 さすが『難攻不落の皇帝』さん?」

緑「……」

「まあ、いいわ
 …準備オーケー?」

メ「いつでもいいぞ」

「ありがとう」

緑「変えたの?」

「ああ、前の壊れちゃったからね」

緑「また荒い使い方したんだね」

「…うるさい」

パパパパパンッ!!

緑「!!?…え?」

「何を驚いているの?」

緑「……くっハハハッ!!」

「頭おかしくなったか」

緑「いや、笑わずにはいられないよ」

「普通じゃないか」

緑「普通っていうのは狙いを定めてから撃つことを言うんだよ?
  本当に君は論外だ」

「……キャハッ!」

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作者名:スプラン | 作成日時:2016年2月26日 14時

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