救済措置・二【原神】

14＿段階・一 ページ14

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あれから、一体何日経ったんだろう。相当眠っていた気がするのにまだ体の節々が痛むし、完全なる回復にはならなかったようだ。


「目覚めたか、体の具合はどうだ？」

『モラクスか…。随分長いこと眠っていたと思うんだが、まだ体の節々が痛む』

「無理もない。まだあれから一日も経っていないぞ」

『あぁ…』


なんだかそんなこともどうでもいいと突っぱねたくなるほど摩耗してしまった。まだ一日しか眠っていないならば、あともう少し眠っても咎められはしないだろう…。


「…」


今回の一件、やりすぎたと自分でもわかっていた。

一日で目が覚めてくれただけ一安心と言えるが、長年チェルーの魂に根を張り続け定着していた神の心の欠片を回収するのは想像以上に大変なことだった。

岩元素結晶があまりにも霧散していたのだ。

それを集め一つの塊にした上で引き抜こうとした時、岩元素がチェルーから離れまいと魂にまとわりついていた。

下手すれば魂がすり減ってしまうのではないかと思い、手を引こうか迷ったほどだった。

しかしやめずに引き抜いてしまって良かった。

多少無理はさせてしまったが、結局のところ魂は無事なのだし、これで事もうまく運ぶことができるだろう。

だが俺の力では外傷の手当てができない。

明日は家を空けなければいけないし、七七嬢にでも来てもらえればいいのだが。

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