第十話 ページ14
及川side
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今すぐにでもあの二人に背を向けて走り出したい
「なんで」「どうして」
疑問が自身の頭を埋めていく
だが、不思議と彼女に向けられたものは一つもなかった
「なんで」俺は安心してのこのこ戻ってきてしまったのか
「どうして」俺は彼女が離れていかないと思っていたのか
「なんで」「どうして」は自分の頭の半分を占拠する
その反面、自身の取った行動は残酷な程に冷静で理にかなっていた
先程上がってきた丘の坂道をなるべく音を立てないように数歩、後ずさる
二人から完全に見えない位置で靴を脱ぐ
そのまま後ろへと方向転換をして、見えないナニカから逃げるように駆けだす
振り返らないまま、ただ逃げた
「なんで」「どうして」は頭のほとんどを埋めていた
もう暗くなっている田舎道を靴下のままふらつく足取りで歩く
靴を履けるほどの精神的余裕は無かった
何処に行く訳でもなく動く足に全てを任せた
無意味に、何も考えずに、歩く歩く歩くあるくあるくアルクあるく
自身の頭の全てを「なんで」「どうして」が埋め尽くそうとした時、目に明かりがさした
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れーと - mさん» 全然考えてませんでした。作ったあとにテレビでCM見て、「あ、やべ。」ってなりました。なんかすっとタイトルできたーって思ってたけど影響されてたんですかね(笑)小説の内容には関係ないです。 (1月21日 15時) (レス) id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
m - 題名って「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」っていう小説を参考にしていますか? (1月20日 22時) (レス) id: 6aa59209ba (このIDを非表示/違反報告)
れーと - ありがとうございますっ‼‼ (11月15日 17時) (レス) id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 面白いですね!!!! (11月15日 17時) (レス) @page9 id: 54b8b585c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーうえ れーと | 作成日時:2023年10月12日 20時