04 ページ4
ASide
何故か話したこともない宮侑に声を掛けられ(しかも睨まれ)見に来いと脅された。
友達も今日はバイトがあるからとバレーを見に行く予定はなかったので非常に困る。
というわけで私は宮侑を追いかけていた(もちろん廊下は走ったらいけないので早歩きではあるが走っていく奴に追いつく訳がなく、遥か彼方にいる宮侑を追いかけている)ところで誰かと曲がり角で軽くぶつかってしまった。
「わ、すいません!」
「ええよ、怪我ないか?」
「はひ、」
「ん?」
かみさまーーーーーーーーー!!!!!
あかん!目の前に神様北様信介様がおる!!!!
私死んだんか!?
死んでないよな!!!???
「ホンマに何ともないか?」
「ひゃい!!!」
トンっと軽くぶつかっただけなので怪我もなくひたすらに謝ると北さんも丁度見てなかったらしくお互い謝ってしまった。
チラチラと視線だけで宮侑を探すが流石にもうどこにもいなかった。
「……誰か探しとるんか?」
「え、あ!!宮侑を!あ、いや宮侑さんを探してまして!!」
「多分体育館やと思うけど……侑もさっき走っとったな、なんかされたか?」
「いえ、あの、その、バレーを見に来いと言われたのですが今日は委員会があって無理だと断ったのですが、それでもいいから来いと言われまして……」
ああああ北さんと会話してる死んでもいい!!!!
髪綺麗だし肌綺麗だし毛穴どこなのレベルだしなんなの?神様なの?
……あ、神様か。
拝んどこ。
「無理せんでええよ、こっちからも言うておくし……何してるん?」
「拝んでます」
「(拝む……?)せや、代わりに侑に言うておくし名前は?」
「あ、はい!野口Aと言います!!!」
「野口さんな、侑に言うておくわ」
「ありがとうございます!!!失礼します!」
ああもう今日は見に行かなくても北さんに会えたし会話も出来たしなんて素敵な日なんや!!!
もう一度北さんが去って行った方角をしっかり拝んでからルンルンで委員会に向かったのだった。
.
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Ryu | 作成日時:2020年7月9日 13時