3年生、春 ページ19
国見・金田一をはじめ新たなメンバーを迎え、新生青葉城西高校バレー部は今年も賑やかだった。
「あれ、ちょっと待って毎年恒例のがないじゃん！！！」
及川が珍しく……もないが大きな声で花巻と松川に何か言っている。
まぁ、何となく察しはついているが。
「うるせぇなクソ川」
「だって岩ちゃん！マネジャーの入部希望が1名もいないんだよ！？」
「まぁ、去年1年生の奴らに渡したあの用紙が原因だろうな」
去年マネジャーの仕事をA4のルーズリーフ数枚にまとめて用紙にしたA。
そのことが関連しているのだろう。
当時の1年生、随分ドン引きしていたもんな。
「今年は希望者いないとダメじゃない？」
ごもっともな意見が松川から発せられる。
そうだ。今年で俺たちも、Aも引退なのだ。
「困ったなー、せめて2,3人は来ると思ってたんだけど、ねぇマッキー？」
「及川のせいでやる気ない奴が来てもどうかと思うけど」
今年こそ全国の舞台に立つのだ。
やる気がない奴にかまっている暇はない。
「まぁ、マネジャーがいない時期もあったんだから入らなかったら入らなかったでいない環境に慣れてもらうしかねぇだろ」
まずはAに相談をするか、という話でまとまったところで授業が伸びて遅くなったAがやってきた。
「おいA、今年もマネジャーが0だから帰りミーティングするぞ」
「うん」
「帰りは送ってくから」
「わかった」
そう言ってAがスコアの準備を始めるとAの周りには矢巾や国見・金田一がわらわらと集まって手伝いを買って出ていた。
……マネジャーいなくてもなんとかなりそうだな。
「そういや今日アレ、来ると思う」
「あぁ、アレか。いいんじゃねーの？」
「いや岩ちゃんが頑張ってくれないと」
「まぁ、いいけどよ……Aにも紹介はしておくか？」
「そうだね、嫌な予感しかしないけど」
コーチやら監督やらが集まって軽く今日のメニューについての話があってから各自準備運動に入る。
と、体育館のドアがガラリと開いた。
「あちゃ、もう来ちゃった」
及川の言葉に振り向けばそこには2年の京谷が制服姿で立っていた。
「誰？」
Aにもまだ説明が行っていない状態で来てしまったので仕方なく簡単に説明し、京谷には着替えるように更衣室を案内した。
「と、いうわけで岩ちゃんが教育係だから」
「俺はやんねーぞ」
.
続く (更新停止中)
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Ryu(プロフ) - みいらさん» ありがとうございます！！とっても嬉しいです！更新頑張ります！！！ (2020年7月3日 17時) (
レス) id: b23f84df86 (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年7月3日 14時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
Ryu(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！私も好きです！！（唐突） (2020年7月3日 13時) (レス) id: b23f84df86 (このIDを非表示/違反報告)
R - 好きです！！！(唐突) (2020年7月3日 7時) (レス) id: fd5e51e4be (このIDを非表示/違反報告)
Ryu(プロフ) - 藍琉さん» 藍琉さんコメントありがとうございます！頑張って更新してまります！ (2020年6月18日 10時) (レス) id: beed365580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ryu | 作成日時：2020年6月16日 10時
