体育祭 4 ページ26
ふうん、へえ〜流星がねぇ。
シゲかぁ〜。
桃「何?神ちゃん1人で百面相してんの?」
緑「うわっ!のんちゃん!!いつから居ったん?」
桃「ずっと居ったで、神ちゃんが気付かへんから」
緑「そやったん!ごめんなぁ」
桃「それより、ご飯食べたら応援合戦やで!用意してや!」
緑「あーー」
それがあったか…辛いな…。
なんといっても、俺とシゲはあれやねんから。
青「神ちゃん!これ使うてや!ほなら楽しみにしとるな!」
そう言って流星が渡してくれた袋にはなにやら小さな布。
なんやろ…ガサガサ取り出してみると、そこにはチアの服と同じ生地で色を合わせてあるアームカバーが二組入っていた。
緑「わぁ」
流星…気付いとったんや、俺が腕を出したくないの。
緑「ホンマに気ィ使いすぎやて」
流星の気遣いに嬉しくて、ついつい口元が緩んだ。
桃「うわぁ…うわぁ…可愛ええ!」
白いチアの制服に身を包んだ神ちゃんとシゲは、メチャメチャ可愛くて言葉もでない。
二人とも、赤のハチマキを女の子結びで後ろに流していて可愛さ倍増やん!
桃「神ちゃん!!」
長ランののんちゃんがデレデレな顔で鼻の下を伸ばし神ちゃんを抱き上げた。
どこから見てもお似合いのカップルの出来上がり。
緑「あんなぁ、流星がこれくれてん」
そう言ってアームカバーを見せると、のんちゃんも、優しく微笑んでくれた。
桃「よーし!お前ら行くで〜赤組優勝や!」
重い重い団旗を翻し、のんちゃんが音頭をとると赤組の選手全員がそれに続く。
漢独特の雰囲気が空気を緊張させ、皆を奮い立たせる。
上がる歓声に答えるように、白い手袋をしたのんちゃんの手が高らかに空を切った。
『フレー!フレー!赤組ーーーー!』
のんちゃんの伸びの良い声が校庭に響き渡ると、校庭全体が湧いた。
『目指せ!完全勝利ーーーー!』
のんちゃんのかけ声で最高潮に盛り上がる俺ら。
ホンマはあっちにはいりたかった。
脇で赤のポンポンを空に投げ受け取って…振り回し盛り上がりに華を添えた。
ああ…あの真ん中で声を張り上げているカッコイイ人が、自分の彼氏かと思うと誇らしかった。
『ワアァァァ…………』
興奮冷めやらぬのんちゃんに向かってダッシュで飛びついた。
緑「のんちゃんカッコええーーー!」
ガッチリ受け止めてくれたのんちゃんに思わず笑顔になる。
緑「ホンマに無理……ホンマ…好きや」
こっそりと耳元で囁くと、腰に回された腕に力が入った。
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rik(プロフ) - ふうさん» ありがとうございます!!大好きと言っていただけて嬉しいです!順番に更新していきますね!! (2017年8月30日 10時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ふう - このお話大好きなので、更新がんばってください。 (2017年8月16日 21時) (レス) id: cbc26f730e (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ミリさん» ありがとうございます。なんか色々です!シゲちゃんも楽しみにしてて下さい。また暗くなったらすみません!どうぞ見捨てずにおつきあいくださいませ。 (2017年4月14日 17時) (レス) id: 70bb986956 (このIDを非表示/違反報告)
ミリ - 移行おめでとうございます これからも頑張ってください 続き気になります もしかしてシゲ… 応援してますっ (2017年4月13日 2時) (レス) id: 6fe3806900 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 叶望0715さん» ありがとうございます。いつも読んでくださって有難いです!これからも見捨てずに付き合ってやって下さい。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: 70bb986956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2017年4月12日 20時