浴衣の君は… 5 ページ46
なんでや…俺、ちゃんと言ったはずやん。
お泊まりの支度してきてや…って。
なんで…帰ってしまうん?
神ちゃん……。
あ…なんかめっちゃ、落ち込んできた…。
もう…暫く立ち直れないかも…。
今日は、このまま寝てしまおうか…ほんま辛い。
先程までの楽しかった気持ちと上がりまくったテンションはどこへやら…。
自分はこんなにも神ちゃんの事が好きだったのかと思い知らされる。
浴衣のままリビングのソファに転がった…いつもはゴチャゴチャしているリビングがやけにこざっぱりしていて、それが更に哀愁を誘う。
緑「シゲ…今日は楽しかったな〜」
赤「せやな、またお祭り行きたいな」
緑「おん…あ、駅着いたで、それじゃ俺ロッカーに荷物預けてあんねん、こっちやから、またな!」
赤「神ちゃん、もう、帰ってしまうん?」
緑「ん〜約束してるからな」
赤「流星と?」
自分ではカマをかけたつもりだったけれど、見事に赤くなる神ちゃんの頬。
敗北を認めざるをえない、なんとも言えない感じ。
緑「…ごめんな、さっきシゲにキスさたとき分かってしまったんよ…自分の気持ちが」
赤「へ?俺のせい?」
緑「そう、シゲのおかげ」
赤「ここ、悔しがっていいとこ?」
緑「そうかもしれへん」
肩を竦めてペロッと舌をだす。
なんか…そんな可愛い顔して、ここまではっきり言われたら、もう笑うしかないかもしれない。
赤「今度流星殴ってええ?」
緑「本人に聞いてや」
赤「あ〜もうええわ、さっさと行ってしまえ!」
緑「けど、俺…シゲの事も大好きやで」
赤「じゃ、今度俺とえっちする?」
緑「それはお断りします」
赤「くそ、リア充はさっさと行ってしまえ!」
緑「シゲ…ホンマにありがと」
そう言って…笑顔で駆けてゆく…愛しい人。
残されたのは、ぼっちの寂しい俺…。
赤「あ〜あ…やっぱ、だめだったかぁ」
そこにあった小石を蹴飛ばす。
でも、先ほどの幸せそうな顔をした、神ちゃんを思い出すと自然と笑顔が漏れた。
赤「まぁ、流星やったら安心かな…」
ちょっと強がりもあるけれど、これは本音…好きな人に幸せになって欲しいって言う本音。
♪ピンポーン
♪ピンポーン
♪ピンポンピンポンピンポンピンポン
青「誰やねん!!うっさいなぁ!!近所迷惑やで!!」
鳴り止まないチャイムに、眠りかけていた俺は不機嫌極まりない顔で怒鳴りながら、玄関のドアを開けた。
青「……って」
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キャラパリポーズナ - rikさん» あー!いいですね!舞台後の二人とか想像しただけで…関西jrとかとでもいいですし、jumpとかでも私的にはいいですね〜 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 88cef23244 (このIDを非表示/違反報告)
nozomi☆(プロフ) - rikさん» なるほど!分かりました!ありがとうございます! (2017年6月29日 22時) (レス) id: 1cd1fddd86 (このIDを非表示/違反報告)
あいきゃん(プロフ) - rikさん» 分かりました! ありがとうございます! (2017年6月29日 13時) (レス) id: b68869654f (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - あいきゃんさん» お問い合わせありがとうです。18歳以上であるということを設定から変更で設定してください。作者の作った一覧から飛べるように (2017年6月29日 10時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - nozomi☆さん» お問い合わせありがとうです。18歳以上の設定がしてあるようなら作者の作った作品一覧から飛べます。 (2017年6月29日 10時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2017年4月7日 0時