続 虹色恋話

千載一遇 紫×緑 ページ31

今日は神ちゃんちに24魂のDVDを見ようとお邪魔した。


紫「神ちゃん！お構いなく〜座って一緒に見ようや」

来て早々Blu-rayのパッケージを開けるといそいそとセットし見始める俺。


緑「うん、待っとってな！そろそろお昼だから濱ちゃんの分も用意しててん」

来たのがお昼時やから、俺の分までお昼ご飯の用意をしている神ちゃん。




ほんまええ彼女やわ…まだ付きおうとらんけどな。

神ちゃんと付き合えたら幸せやんなぁ〜。

毎日あんな可愛ええ顔で起こされたりしたら最高なんやけど。



今いち告白する勇気はないねん。

なんとなくホワホワしたこの関係もぬるま湯でええんやけど…。





でもなぁ…。

それでも…もし、もし！先に誰かに取られでもしたら『濱田崇裕一生の不覚』やろ？


そろそろバッチリ決めたいとは思うとるんよ。


コンサートのDVDみなから、じんわりキテるところへ肩を抱いて告白するのとかどうやろ？

たぶん、これ見たら涙ぐむよなぁ…ええコンサートやったもんなぁ。



見終わってから告白がええかなぁ…。

見てるところを邪魔するのもウザいやん？

う〜ん悩むわぁ。




緑「濱ちゃん、お茶あったかいのと冷たいのどっちがええ？」

紫「ほんじゃ冷たいのでお願い」

緑「わかったぁ、もうちょい待っててな」

ホンマにええ子…昔の神ちゃんからは想像もつかへんて…。




触れれば怪我するで〜みたいやったもんなぁ。

それが…どうやこの可愛ええ事。




折しも場面は『ええやんけェ』あ〜もうすぐ智子の出番やで！



紫「意識高い系女子…智子…か」


緑「はま…」



紫「ほんま…抱けるわ…智子」



ガチャン…。


え？


緑「ご、ごめ…小皿落としてもーた」

神ちゃん…今の聞いて…たやろなぁ、顔…真っ赤っかやもんな…引いたやろか？


緑「痛っ！」

紫「指切ったんか？」

緑「へ、へーき」

紫「アホ！ダメに決まっとるやろ」


急いで神ちゃんの指をとると躊躇なく口へ含んだ。


緑「濱ちゃ…ありがと」

咥えたままウインクを送る。





緑「なぁ…さっきの…本気？」


紫「え？」


絆創膏を巻いている俺に質問してくる。




緑「俺の事…抱ける？」


そう言って見上げてくる神ちゃんの顔は真っ赤で目はウルウル。


崇裕！漢見せたれや！


紫「気持ち悪いかもしれんけど…本気…智子でも智洋でも抱けるわ」


緑「ホンマに？」


紫「試す？」





質問を質問で返した俺に、真っ赤な顔をした神ちゃんが無言で頷いた…。



fin

＊風 is Doll 注釈 追記→←西から 赤×緑

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