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31 side丸 ページ37

「こんにちは」

「あら、丸山さん今日はどうしました?」

「今日はともくんの様子を伺いに来ました」

「あらあら…ともさま人気者ですねぇ、ともさま〜丸山さんいらっしゃいましたよ」



ばあやさんの声と同時くらいにぱたぱたと階段を降りる音が聞こえる、ともくんが降りてくる音や。

あと少しで僕の姿が目に入るはず…今、ちょうど視界の端に入ったなぁ。

きっと、そのままこちらに駆けてくるはずや。







「いやね…ともくんが気を落としてるんじゃないかと思っとってな」

「ともさまが?あ、あの何かあったんでしょうか?昨日も坊っちゃまの様子がおかしくて…」

「ばあやさんご存知なかったですか?ともくんの父親が亡くなった事…淳太は…ひょっとして言いたくないんやないかな?多分責任感じてると思うんです…間接的にとはいえ淳太が原因で亡くなったみたいな所があるからなぁ」

ガシャン…と、後ろで何かを落とす音が聞こえた。



「ともさま!!」

ああ…ちゃんと聞こえてたんやなともくん…お利口さん、落としたのは恐らくこの間あげたオモチャのチェス盤やろうな…今度しようって約束していたのになぁ。


「ぅ…ぁ…」


「ともくん!!」


振り向き…駆け寄り…落っこちてしまうんじゃないかっていうような大きな瞳を捉える。

ゆらゆらと揺れる瞳に…みるみる溜まってゆく涙が今にも溢れ出しそうや…。

カタカタと小さく震える唇…その細っこい肩は抱きしめて慰めた方がええんやろうか…。


「ともく……」


そっと肩を抱き寄せるとグッと額が胸に押し付けられた。

そのままじんわりとワイシャツに温かいものが染みてゆく。


「…ぅぁ…あっ」

「…ごめん……知らなかったんやな…ごめん」


そう言ってキツく抱きしめて、優しく頭を何度も何度も撫であげた。


そうしているうちに、だんだんとともくんが落ち着きを取り戻してゆく。


スン…ってひとつ鼻を鳴らしたともくんの顔を覗き込むように話しかけた。


「大丈夫か?」


僕の問いかけにも頷き返すくらいまでに落ち着いたみたいや。




「あんな…何回も訪ねてきてたみたいやから…ともくんのお父さん…淳太くんが追い返してたみたいやけど…」

ピクン…と肩が上がった。


キュッと僕の腕を掴んでいた手に力が入る。


「…あ」


縋るような視線が僕に問いかける。


それは本当なのかと…。



だから僕は優しく答えてやるんや…親切やからな…。


「たくさん手紙も来とったみたいやけど…ともくんは受け取っとらんの?」


「…ぁ」


優しいやろ…僕は…。

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rik(プロフ) - 神ちゃんがホンマの神様さん» ひぇ!!ありがとうございます!そんな所を間違えるなんて…ご指摘ありがとうございました!治しましたー (2018年1月31日 19時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - 10話のとも「自身」が「自信」になってますよ〜。口出しすみません。m(__)m (2018年1月31日 18時) (レス) id: 381c1a5a57 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - Kananさん、大好物ですか?(笑)よかった!!好きと言ってくださってありがとうございます(^-^)嬉しい!頑張って面白いものにしたいと思います!次からも宜しくです。 (2018年1月26日 17時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
Kanan(プロフ) - ありがとうございますありがとうございます(涙)大好物の予感しかしません( ´∀`)rikさんの作品全部大好きです! (2018年1月26日 14時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 神さん» 神さん!ありがとうございます。好きなコンビですか!!神さんをガッカリさせないように頑張りますね!これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年1月26日 13時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rik | 作成日時:2018年1月25日 17時

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