さん side桃 ページ24
ガタンと椅子から立ち上がるとそのまま回り込んで天使ちゃんの腕を引く社長。
「…や」
顔も見ないで向こうを向いたまま腕を突っ張っている、表情は見えないけれど…肩が小さく震えていた。
社長が泣かせた…。
なぜだか無性に腹が立ってきた。
もうしわけ無さそうにばあやさんが前に出てくる。
「受け取ってくれたらその人の好きを受け止めてくれた事だって…ワタクシ教えてしまいました」
「ともの好きを……僕はいらんて…」
言葉のあやとは言え、天使ちゃんの好意を無下にして、その上傷つけるような事まで言ってしまったんやで。
「とも…ごめん」
「社長が受け取らんのでしたら俺が頂きますから」
思わず二人の間に身体を滑り込ませて立ちはだかった。
「どけや…小瀧」
「ホンマにアンタは鈍感社長で…こんなんやったら天使ちゃん任せられんです…さっきの顔見とらんですよね？」
「…顔？」
「社長が帰ってきた時の嬉しそうな顔みましたか？アンタの前に並べた自分のチョコレートを受け取ってくれるのワクワクしながら待っとったんですわ……いらんって言われた時の悲しそうな顔…それを我慢して震える手で紅茶入れてたのも、ぜ〜んぶ見えてなかったんちゃいますか？」
「それは…」
「自覚はあるんですね…」
低く言い放つと社長はグゥの音もでない。
「僕が悪かった…頼むからともをこちらへ」
「いいや渡せません…って、イテテ」
もう少し社長の事を苛めたろう…って思った矢先の反撃だった。
背中から手痛い一撃…威力はさほど無かったけれど、その相手と真剣な顔にやられた。
「…だ………め」
そんな真剣な眼差しで必死に訴えられてみぃ…怒りなんて消し飛んでしまうわ…これ以上悪者になって天使ちゃんに嫌われるわけにはイカンやろ？
「わかったわかった…冗談やって…もう社長の事を苛めたりせんから…勘弁してや」
ポカポカと背中を打ち続ける腕をとって、社長に引き渡した。
あんまりあっさりしていたものだから今度は拍子抜け…と言った顔で目をまん丸くしている。
恐らくこれは彼にとっての精一杯の反撃やったんやろうなぁ。
「ばあやさーんお茶をいれてやぁ…お菓子食べるぅ、ともくんのんちゃんにもそれちょうだい！！あ〜」
目をつぶって口を大きく開けると笑いながらガサガサとひとつ開けている。
「あ〜ん………？？？」
けどいつまでたっても口には入ってこんかった。
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rik(プロフ) - 神ちゃんがホンマの神様さん» ひぇ！！ありがとうございます！そんな所を間違えるなんて…ご指摘ありがとうございました！治しましたー (2018年1月31日 19時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - １０話のとも「自身」が「自信」になってますよ〜。口出しすみません。m(__)m (2018年1月31日 18時) (レス) id: 381c1a5a57 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - Kananさん、大好物ですか？（笑）よかった！！好きと言ってくださってありがとうございます(^-^)嬉しい！頑張って面白いものにしたいと思います！次からも宜しくです。 (2018年1月26日 17時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
Kanan(プロフ) - ありがとうございますありがとうございます（涙）大好物の予感しかしません( ´∀｀)rikさんの作品全部大好きです！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 神さん» 神さん！ありがとうございます。好きなコンビですか！！神さんをガッカリさせないように頑張りますね！これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年1月26日 13時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2018年1月25日 17時
