いち side緑 ページ22
ばあやさんはいつも美味しいおやつを作ってくれる。
今日だって…ほら…ええ匂い。
僕はばあやさんが大好き…いつもいい子いい子してくれるし、甘いものをくれるし、あったかいし…一緒にいると何だか安心する。
淳太くんと一緒中いる時みたいなドキドキもないけれど、やっぱり大好きや。
おやつを作っているところにいって手元を覗き込んだって怒りはしない。
「なんですか…ともさま？お腹すきましたか？」
ううん…そういうわけやないねん…ってぷるぷる首を振る。
「じゃあ、一緒にやりますか？」
思いもかけないばあやさんの誘いに嬉しくなって頷いた。
「坊っちゃまのおやつ、ともさまが作ったらきっと喜びますよ」
え？ホンマに？僕が作ったおやつ淳太くんにあげてええの？
「そんなに驚かなくても…ほらほら…目玉が落っこちそうですよ」
いつもお世話になってるから絶対に作りたい…喜んでくれるんやろうか…淳太くん。
「今日だけは特別なおやつですから…大好きな人に上げる特別なおやつ…チョコレートです」
そう言ってばあやさんは僕の作った小さなチョコレートのカップケーキをひとつひとつ綺麗な袋に詰めて、それをまた綺麗なバスケットに並べて贈り物みたいに仕上げてくれた。
それは絵本に出てくるティーパーティのテーブルに並べられたご馳走みたいでとてもとても綺麗だった。
見ているだけでワクワクしてくるようなそんなお菓子たち。
リビングの丸いテーブルに黄色いテーブルクロスをかけ、真ん中に花をあしらい淳太くんの席の前に僕の作ったお菓子を並べて…これで出来上がり。
「お紅茶の用意もしましょうねぇ…坊っちゃまの好きなのを」
「…ぁ」
ガタン立ち上がると『ありがとう』と言ってくれるばあやさん。
それだけで僕がお茶を入れるっていう意思が伝わっている…ばあやさんも本当に勘のよい人。
すつかり用意が終わるとそろそろ淳太くんの帰ってくる時間。
受け取ってくれたらその人の好きを受け止めてくれたって事なんだよってばあやさんが教えてくれた。
なぁ…淳太くん…。
淳太くんは僕の好きを受け止めてくれる？
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rik(プロフ) - 神ちゃんがホンマの神様さん» ひぇ！！ありがとうございます！そんな所を間違えるなんて…ご指摘ありがとうございました！治しましたー (2018年1月31日 19時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - １０話のとも「自身」が「自信」になってますよ〜。口出しすみません。m(__)m (2018年1月31日 18時) (レス) id: 381c1a5a57 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - Kananさん、大好物ですか？（笑）よかった！！好きと言ってくださってありがとうございます(^-^)嬉しい！頑張って面白いものにしたいと思います！次からも宜しくです。 (2018年1月26日 17時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
Kanan(プロフ) - ありがとうございますありがとうございます（涙）大好物の予感しかしません( ´∀｀)rikさんの作品全部大好きです！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 神さん» 神さん！ありがとうございます。好きなコンビですか！！神さんをガッカリさせないように頑張りますね！これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年1月26日 13時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2018年1月25日 17時
