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幾分か日常の生活が落ち着いてきて、ばあやもともとある程度の意思疎通ができるようになってきた。
ばあやは素直なともが可愛くて仕方ないと言った感じで…終いには僕とともの取り合いになる。
そんな二人の言い争いを前にしてもともは決まってニコニコしながら優しい顔で僕達をみている。
ともがそんな風に穏やかに笑ってくれるなら毎日でもばあやと喧嘩してもええなぁ…と、半分本気で思ってる自分が少しだけ怖くなった。
自分はホンマはこんなに甘い人間やったんや…って。
ピンポン…と呼び鈴が鳴った。
もう夜も遅い時間…誰や…とモニターを覗いているばあやに目で合図を送る。
「あらまあ安田様!お久しぶりでございます、坊っちゃまですか?」
チラリとこちらの様子を伺うばあやにOKのサインを出した。
「帰っておりますよ、ただ今玄関をお開けいたしますね」
パタパタと出迎えにゆくばあや。
リビングで楽しそうに小瀧の話を聞いていたともが不安そうな顔をする。
「大丈夫やで」と告げるとホッとした表情になった。
「こんばんわ、夜遅く悪いな淳太」
「いえ、まだ寝る時間には早いですし…小瀧も居るんですよ」
安田くんは後に大きな荷物を抱えた秘書らしき人をつれてやってきた。
「今日はどうかしたんですか?」
「いや、あんな…ともくん借りられへんかな?って思って」
「ともを?また何で?」
そう言うと持ってきた袋からガサガサと服や帽子をだしてみせた。
「今度な、うちこの新シリーズを展開すんねん…それで良かったら…ともくんに着て貰いたいんやけど」
「え?」
「つまり、カタログのモデルになってくれへんかな?って思ってな…この間めちゃめちゃ似合っとってん、あのシリーズなんやけど」
「…あ、ああ!あの服」
「せや!悪い話やない思うんやけど…もちろんバイト代は弾ませてもらうで」
「それやったら、ともに直接聞いてもらってええですよ」
「そうか!おおきに」
嬉しそうにともに向かってゆく安田くん…
安田くんにかかったらともなんて直ぐに言いくるめられるのは目に見えとるんやけどな。
悪い話やないやろ?
ほら…ともやって楽しそうに話を聞いとるし。
ともにはもっと色々な事を教えてあげたいし、色々な物を見せてあげたいと思っとんねん。
「淳太ぁ〜ともくんOKやって!」
まぁ想定内やな…。
「それでな撮影場所なんやけど…よかったらここ使わせて貰えんやろうか?この洋館めっちゃ雰囲気あるし…そしたらともくんを外に連れ出さなくてもええやろ?」
「うち…ですか?」
まあ…確かに安田くんの言ってる事にも一理あるわな。
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rik(プロフ) - 神ちゃんがホンマの神様さん» ひぇ!!ありがとうございます!そんな所を間違えるなんて…ご指摘ありがとうございました!治しましたー (2018年1月31日 19時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - 10話のとも「自身」が「自信」になってますよ〜。口出しすみません。m(__)m (2018年1月31日 18時) (レス) id: 381c1a5a57 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - Kananさん、大好物ですか?(笑)よかった!!好きと言ってくださってありがとうございます(^-^)嬉しい!頑張って面白いものにしたいと思います!次からも宜しくです。 (2018年1月26日 17時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
Kanan(プロフ) - ありがとうございますありがとうございます(涙)大好物の予感しかしません( ´∀`)rikさんの作品全部大好きです! (2018年1月26日 14時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 神さん» 神さん!ありがとうございます。好きなコンビですか!!神さんをガッカリさせないように頑張りますね!これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年1月26日 13時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2018年1月25日 17時