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「ダメです社長、前の大通りで玉突き事故があったみたいで、ここも、通行止めですわ」
「何を言っとるんや、そないな事言っとったら間に合わへんやろ」
次の会食までまだ相当の時間はある…けれど車は一向に動く気配すらない、何事も早め早めのせっかちな性格はこういう所でも出てしまう。
「けど、時間までには間に合うと思いますよ…僕の計算だと」
そう言ってニコリと笑う小瀧の笑顔は気持ちを落ち着かせるには充分なカンフル剤になった筈…なのに。
「煩いわ！もうええ…俺は歩いていく」
ドアを開け渋滞している車から飛び出すと長いコートの裾をなびかせて、ザクザク歩いていってしまった。
「あ〜あ…今日は虫の居所が悪いらしいなぁ…へそ、曲がってもうたわ」
「なんや…車に閉じ込められる必要ないくらい近かったんや」
少し歩いただけで目指していた所が、ここからとても近い所だと気づく。
人の多い駅の地下道を通ると寒い思いもする必要は無い…ひとりで歩いていくにも充分だった。
「少し…キツいな」
そこには家を無くして路上で生活しているような輩が沢山いて…けっこうな臭いを放っている。
マスクをしていなかった自分には少しだけキツい。
「上…歩いてみるか」
普段はそんな事考えもしないのに…そのまま地上にでると、やっぱりそこは、まだ一面の銀世界だった。
主要道路もないここは…人通りも少なく小さな公園の周りという事もあって未だ足を踏みいれていない所もチラホラあった。
ふぅ…と息を吐き出せば、たちまち白い蒸気になって立ち上ってゆく。
流石に地下道が充実しているこの街で外を歩いているようなもの好きは少ない…。
自分も…一人で外をゆっくり歩くなんていつぶりの事だろう。
♪〜
「ん？」
どこからか聞こえてきた鼻歌に思わず歩みを止めた。
透き通ったとても綺麗な声…歌詞なんてひとつも無かった…けど、どこか憂いを秘めた寂しそうな声
キョロキョロと当たりを見回すと
ふと公園の遊具が視界の片隅で動いた様な気がした…振りむくとキィキィとブランコが揺れている。
真っ白な雪の中で銀色のブランコがひとりで揺れている…。
「誰か…居るんか？」
ひとりで動くはずのない遊具…白い雪の中でフワリと白いシャツが揺れた。
「おい！」
思わず出した大声に驚いて急いでブランコを止めた何かは…そのままドサリと地面に落ちた。
「嘘やろ…おい、大丈夫か？」
急いで駆け寄り雪まみれになっていた何か…の腕を引っ張りあげる。
「…え？」
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rik(プロフ) - 神ちゃんがホンマの神様さん» ひぇ！！ありがとうございます！そんな所を間違えるなんて…ご指摘ありがとうございました！治しましたー (2018年1月31日 19時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんがホンマの神様 - １０話のとも「自身」が「自信」になってますよ〜。口出しすみません。m(__)m (2018年1月31日 18時) (レス) id: 381c1a5a57 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - Kananさん、大好物ですか？（笑）よかった！！好きと言ってくださってありがとうございます(^-^)嬉しい！頑張って面白いものにしたいと思います！次からも宜しくです。 (2018年1月26日 17時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
Kanan(プロフ) - ありがとうございますありがとうございます（涙）大好物の予感しかしません( ´∀｀)rikさんの作品全部大好きです！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 神さん» 神さん！ありがとうございます。好きなコンビですか！！神さんをガッカリさせないように頑張りますね！これからもよろしくお願いします(^-^) (2018年1月26日 13時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2018年1月25日 17時
