お弁当の乱 前編 ページ10
「おはよう…何してた?」
「お弁当作り終わって、朝ごはん食べてました」
「お弁当?自分でつくってるん?」
「妹たちの分もいっしょにずっと自分でやってるから」
「ええなぁ…」
「今度、濱田さんの分も作りましょうか?」
「ホンマに?」
「なにあれ?気持ち悪い」
「まぁそう言うなや、濱ちゃんにも春がやってきたんやて」
今日は新入生歓迎会の準備のために早出な俺たち。
最も高等部は持ち上がりで俺らは4年生扱いやから、実際歓迎されるのは新中学一年生だけやと言っても過言ではないなぁ。
高校生なんて上は受験準備でばたばたしとるから実際取り仕切るのは俺らに回ってくるわけや。
淳太や照史があれこれ案を練っている横で、でれでれしながら物凄い速さでLINEのやり取りをしている俺。
そりゃあ文句も言いたくなるやろ。
「淳太…お前、羨ましいんやろ?」
ニヤリと笑えば教科書が飛んでくる。
「おっと…」
ヒラリと避けると後ろで「グエッ」って変な声が聞こえた。
「わーーーー!流星ごめん!!」
見れば机に突っ伏して寝ていた流星の頭を直撃…あ〜あ可哀想にも程がある。
「ホンマに嬉しそうやな濱ちゃん」
「ん?まぁそうかな?俺の分もお弁当作ってきましょうか?やって」
「マジか!!なにその出来た嫁さん」
「ホンマに?濱ちゃんには勿体無い」
「なんやのそれ!」
「ほんじゃ、俺らにもその子紹介してや!神ちゃんって子」
おお…珍しい流星が起きよった。
「まだ付きおうとるわけやないしなぁ…」
「は!!?なんやそれ不甲斐ない」
「うるさいわ!」
「男ならバシッときめたれや!」
「勝手なことぬかすな!」
決めたいと思っとるのは俺も同じやから…2年間俺に片思いしてたって神ちゃんは言ってくれた…俺もキチンと応えたいな…神ちゃんの想いに。
「濱ちゃん…顔緩んどるで」
「んなわけあるか!!」
いや…緩んどったな…絶対。
「決めた!濱ちゃん主役や憎たらしいから」
「へ?淳太なんでやねん!!」
「まぁまぁ俺らに任せろカッコよく決めさせたる!その後告白や!」
「……う…おう」
なんや?みんな俺の心が読めるのか?
「半分くらいは口に出とったで濱ちゃん」
「は?マジか?」
流星にまで聞かれとるんや相当やったんやろうな…俺……。
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rik(プロフ) - なで肩笑窪ちゃんさん» すごく返事遅れてますねすみません。設定のページの1番さ下の方のR18の規制を外せば読めると思います。18歳以上でしたら! (2019年8月18日 22時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - 可愛い詰め合わせはどーやったら読めますか? (2019年5月17日 22時) (レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ちょろびんさん» いつも読んでくださってありがとうございます!Twitterの方なんですがフォローして下さるそうでありがとうございます!一応鍵垢のみフォロー許可を出しております、デリケートなジャンルなので怖々やってますので!よろしくお願いします!! (2019年5月16日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ちょろびん(プロフ) - こんにちは!いつも更新を毎回楽しみにしています!Twitterでも楽しめたらと思いTwitterのフォローしました! よろしくお願いします! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 4183493b76 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます!ラブラブりゅかみ!いつも、目指しているのでがんばります!よく横道に逸れますが生暖かい目で見守ってあげてやって下さい。 (2018年4月24日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2018年3月30日 18時