花と恋日和 4 end ページ5
これは俺からの罰やで…先輩を揶揄うとこういう目に合うんやで。
「…目ぇ閉じて」
目の前で素直に目を閉じたこの、可愛ええ子の唇に自分のそれを押し付ける。
「…んっ…ふ…んっ」
はぁ…やわっこいなぁ…ぷるんとした唇…俺の唇カサついてたからなぁ…リップ塗っておけば良かった。
クイと顎に手をかければ簡単に口を開く…舌を入れるのなんて簡単だった。
「…ぁ…んぅ…んんっ…はぁ」
キスの最中だって目なんて閉じなかった…この子の反応を見ていたかったから。
「…はっ……はま……んんっ」
真っ赤になって必死に応えている様は滑稽だったけれど、可愛くて…酷く興奮した。
これが嘘やなかったら…ホンマに良かったのに…って心底ガッカリした。
「…あふっ…」
「おっと」
カクンと膝が折れた彼の身体を受け止めそのまま自分と壁との間で暫く抱きしめていた。
「あ…あの…ごめ…なさい」
あ〜あ…ネタばらしのお時間ですか?つまらん…もう少し夢を見ていたかった。
「嬉しかったです…思い出…ありがとうございました…僕の…2年間の片思いも報われました」
「え?2年?」
腕の中の彼は目に涙を浮かべながらそう言った。
「濱田さんは覚えてないかも知れませんが…僕…入学式の時変な人たちに絡まれてて…その時も濱田さんが現れて助けてくれたんです」
え?
「その時から……濱田さんの事ずっと好きやったから……嬉しかった」
嘘やろ…?
泣きそうな顔でニコって笑う彼を見たら…胸がきゅう…って苦しくなってきた。
「ええ思い出…ありがと…ございました」
ツウッ…て彼の頬を涙が伝うのを見た途端、抑えきれない何かが込み上げてきて…気づいたら再び抱きしめていた。
「俺なんかの事…好きになってくれてありがとう…けど、ホンマにからかわれたと思っとったんや…ごめんな…せやから、もう1回やり直させて…そんで俺のボタン貰ってくれへん?」
「え…ええんですか?」
目を真ん丸にして驚く君…ああ…やっぱり可愛ええわ…。
「取り敢えず…君の名前から聞いてええ?」
「は…はい!神山…神山智洋です」
「俺は濱田崇裕です…よろしく」
これが中三の僕と中二の君との出会い。
fin
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rik(プロフ) - なで肩笑窪ちゃんさん» すごく返事遅れてますねすみません。設定のページの1番さ下の方のR18の規制を外せば読めると思います。18歳以上でしたら! (2019年8月18日 22時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - 可愛い詰め合わせはどーやったら読めますか? (2019年5月17日 22時) (レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ちょろびんさん» いつも読んでくださってありがとうございます!Twitterの方なんですがフォローして下さるそうでありがとうございます!一応鍵垢のみフォロー許可を出しております、デリケートなジャンルなので怖々やってますので!よろしくお願いします!! (2019年5月16日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ちょろびん(プロフ) - こんにちは!いつも更新を毎回楽しみにしています!Twitterでも楽しめたらと思いTwitterのフォローしました! よろしくお願いします! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 4183493b76 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます!ラブラブりゅかみ!いつも、目指しているのでがんばります!よく横道に逸れますが生暖かい目で見守ってあげてやって下さい。 (2018年4月24日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2018年3月30日 18時