虹色恋話 其ノ伍

姫君の寝床 6 end ページ18

淳太が指差した先には流星の車。


「なんやそれ‥」

「天邪鬼な神ちゃんの為や‥ホレ！いっといでや」


ポンと背中を叩かれる‥。

見るとニコニコしながら車の横に立つ流星。


「信じられへん」


抗議の一つでも言おうと振り向くと、すでに淳太はいなくて‥いつもはおっとりしとる癖に何でこないな時だけ素早いんや‥。


今日車で来とらん俺の選択肢と言ったら一つしかない。


けれど‥やっぱり自然と頬が緩む。


「おそいで！神ちゃん」


ふんぞり返ってる俺のイケメンな恋人は、めちゃめちゃ嬉しそうな顔で手を振っている。


「しゃあない‥行ってやる」


そんな憎まれ口を聞きながら当たり前のように助手席に乗り込んだ。




「悪ぃな‥俺、神ちゃん居らんとダメやから‥」



「みたいやね‥」




握られた手がそのまま引かれると、頬に優しいキスの感触。


思わずクスリ‥と笑みが漏れた。






アホやな流星‥。




俺やって‥もうお前が居らんかったら眠れへんのやで‥。



ホンマに‥。



お前が必要なのは本当は俺の方だって‥気づいとらんの？





fin




ジャニーズWEST、デビュー4周年おめでとうございます。
まだまだ応援します！大好き( ˘ω˘ )

◆いつか王子さまが(桃×緑)→←姫君の寝床 5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す