遅れてきたサンタクロース 4 ページ29
緑「こた…小瀧くん」
桃「全く油断も好きもあらへんなぁ…センセ、流星に何かされんかったか?」
目の前がピンクになったと思ったのはのんちゃんのパーカーのピンク色やった。
しっかりと抱き寄せられたまま顔を上げる。
緑「な、なんも…」
桃「ほんまに?何かされたらのんちゃんにすぐに言ってな!上半身裸でセンセにせまるなんて…なんてイヤラシイやつや」
青「望!お前な!」
緑「あ、あの着替えたら帰るから、流星ありがと!もう平気やから」
すっかり忘れていたけれど着替えの途中やった。
グイグイと流星を部屋から追い出すと、すぐに白衣をロッカーに入れて荷物を取り出す。
緑「お待たせ!行こうか!望」
桃「…へ?」
間抜けな顔で頭に?マークを浮かべているようなのんちゃんの手を強く引くとそのまま病院から飛び出した。
家に付いたら何だか急に恥ずかしさが襲ってきて、自分のした事を軽く後悔した。
そのままの勢いで二人でリビングに飛び込んでは来たものの…繋いだままの手はどうしたらええんやろ。
やっぱり慣れないことはするもんやないな。
緑「あ…あんな…のんちゃん」
桃「さっきみたいに望って呼んでや…なぁセンセ…どうして急に望って呼んでくれたん?」
真っ直ぐな瞳でじっと見つめて来るのんちゃん。
緑「気分…かな?」
桃「違うやろ?あんなに恥ずかしがってたやん」
緑「う…」
桃「もしかしてヤキモチ焼いてくれたん?」
やっぱりバレてたんや…大人気ない僕の嫉妬。
緑「のんちゃんこそ、クリスマスは予定あったんやないの?」
桃「は?」
緑「ケーキ作ってくれる彼女おったんやないの?」
桃「誰に?」
緑「電話…きとったやん」
ああ…きっと今僕はひどい顔しとるんやろうな…ええ大人が嫉妬丸出しで…。
桃「…あ…忘れとったわ…」
緑「ほら…やっぱり」
桃「うわぁうわぁ!阿呆やん俺!」
♪〜♪〜♪
再びけたたましく鳴るのんちゃんのスマホ。
桃「もしもし!俺や…おん…おん!マジか!!わかった!」
目の前で通話をしとったのんちゃんは、電話を切ると焦ったように立ち上がった。
桃「センセ!俺ちょっと出てくるわ!また来るな!」
緑「え?」
そのまま嵐のように去っていってしまった。
緑「え…っと」
これで僕は正真正銘のひとりぼっちのクリスマスになってもうた。
こういう時…大人やったらどうしたらええんやろう。
遅れてきたサンタクロース 5→←遅れてきたサンタクロース 3
563人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rik(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期?!)さん» コメントありがとうございます!ツィ見れないって方何名かいらっしゃったみたいなのでこちらに移行させようかなと思います!ちょっと、待っててください!因みにかみしげじゃなくてりゅかみでした(´・×・`) (2019年10月4日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE(智洋にデレ期?!) - はじめまして!あの私Twitter見れないんです(T_T)なのでぜひこちらに移してほしいです!これからも頑張ってください! (2019年10月4日 17時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ほのかさん» うわゎ!あ、ありがとうございます!!!ほんとにこんなケアレスミス…お恥ずかしい。言ってくださって良かったです!どんな羞恥ぷれいかと…。懲りずにこれからもよろしくおねがいしますねー。 (2018年1月2日 15時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - おせっかいだったらすみません・・・「遅れてきたサンタクロース」の部分のお話が9ではなく10になってしまっていますよ。 これからも更新頑張ってくださいね! (2018年1月2日 15時) (レス) id: da2d0b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - いつも読んでくださってありがとうございます。マイページの設定の所の一番下の所から年齢確認をして頂くと出てくると思います。よろしくお願いします。 (2017年10月8日 14時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rik | 作成日時:2017年9月29日 15時