I’m all about you

恋の試練 13 ページ23

緑「……あっ…ごめ」


センセはびっくりして目を大きく見開いて…俺の事を見てるのに…目尻から涙が零れた。


その泣かれ方は…ホンマに可哀想で…辛い。


桃「違うって！ごめんも俺やって…センセはなーーんも悪い事してへんよ…」


ゆっくりと落ち着いたトーンで話すと、センセがコクリと頷いた。



緑「けど…お金貰ってえっちしてた…」

震える声でそれだけ言うと、キュッて唇を噛み締めた。



桃「それもセンセのせいやない…センセはな〜んも悪くない、むしろ被害者やろ？」


完璧に俯いてしまったセンセを頭からぎゅっと抱きしめる。




緑「けど…事実…やから…ひ…ック」

ぽろぽろって涙が流れて、遂にはしゃくり上げてしまったセンセの背中を擦る。



桃「あ〜…せやったらセンセ、俺…えっちした女の人にいろいろプレゼント貰てんねん…それと同じ事やろ？」


緑「ちゃうやろ…少なくとものんちゃんはその女の人好きやったんやろ？」


桃「…ん…まぁそうとも言うことになるけど、お金くれること前提ってのもあるから」


緑「え？そーなん？」


桃「やっぱドン引きするやろ…高校生やもん遊ぶ金欲しさ的なものあるんよ」


俺を見て目をぱちくりさせてるセンセ…俺かて出来ることならこんな事バラしたくないねん？わかってやセンセ。


桃「やっぱ…嫌やんなぁ…こんな俺…センセも知っての通り遊んでたからなぁ」


目をまん丸に見開いて俺をみてるセンセ…俺、今時の高校生なんやで、センセが思っとる程清らかじゃないんやで。


緑「嫌やないよ、やってのんちゃんはのんちゃんやもん」


桃「それや！俺が言いたいのはそれやねん！俺やって…例え昔何やってても今のセンセが好きやねん」


緑「のんちゃ…ぁ」


桃「あーー！もうホンマに好きや！センセの事が好きや！」


堪らず抱き寄せ自分の胸に押し付ける、ぎゅうぎゅうと力任せに抱きしめる。


緑「…ぅ…の…ちゃ」


苦しそうなセンセの声…しまった！焦りながら肩を掴んで引き剥がす。


緑「…はぁ」


小さく肩で息をするセンセの顔は真っ赤っか…。


桃「ご、ごめん！苦しかってんな！」


緑「…のんちゃ…ホンマに…ホンマに僕なんかでええの？」


真っ赤になって自分の口を押さえて…下を向く。



桃「当たり前やん！！センセが大好きです」





緑「…ぁ…りがと…僕も……すき」




桃「や…」




緑「……や？」




桃「やったああああぁぁぁ！！」




緑「…のっ…んぅ」







ガシッて抱き寄せて唇を奪った…素直に身体を預けてくるセンセが可愛くて…そのまま…そうっと身体を横たえた。

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