06 ページ6
.
まあそんなこんなで怒涛の入学式が終わり、
駅まで3人で歩いて
2人は反対側の電車に乗って行った。
なんか、寂しいなあ、なんて思ったりして。
でも友達できてよかったなあ…
たった半日だったけど
憧れてた高校生活はとっても楽しくて
これからが楽しみで仕方なくなった。
そんな時に思い浮かんだのが今日の朝の光景。
あの人は何組だったんだろう?
同じクラスには居なかったなあ、残念。
あれ、なんでこんな事考えてるんだろう?
まあいいや別に特に用事もないし。
そのままぼーっと電車に乗ってたら
乗り過ごしそうになって慌てて降りた。
はあ、なんかあの人の事考えてると調子狂うな。
考えるのやめたっ!
なんて、この時はこんなに呑気だったんだ。
私は本当に恋について何もわかっていなかった。
どんな気分になるかも
胸が痛くなることも
時にやめたくなることも
なんにも、知らなかった。
恋の喜びを、私は知らなかった。
.
110人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:李果 | 作成日時:2018年9月5日 3時