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「ううっ…怖かったよお…うっ…」
[ おいおい待てよ泣くなよ… ]
[ で、プリンがなに？]
「昨日お母さんのプリン食べちゃって…
私もう死んじゃうと思ったから…
謝っておこうと思って…じゃあ風磨くんがっ…」
お前本物のアホなんだな、
って呟いてた気がするんだけど
それは気づかなかったことにしよう。
「風磨くん、怒ってたんじゃないの？」
[ ああ、ちょっとイラついてただけ。
当たってごめんな？]
はぁ…良かった。
てっきりもう話してくれないと思ったし。
[ 何か、お前見てるとイライラしちまってよ。
ずっと話してても気持ちがわかんねえし
お前に当たったって傷つけるだけなのに。]
風磨くんが真剣な目で見つめてくる。
待って何このシチュエーション、
聞いてない。
[ ごめんな。]
そう言って頭をぽんぽんされた。
はぁ！？なにこれ！？
風磨くんって私のこと好きなの…？
いやいやそんなわけ…いやでも…
微笑みの奥の瞳は真剣で。
「ご、ごめん…私は中島くんのことが好きで…
ほら、風磨くんは友達だし、ほら…
風磨くんにはさおりちゃんがいるから…[ は？]
風磨くんは吹き出してしまった。
なんなのこの人、
情緒不安定？
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作者名：李果 | 作成日時：2018年9月5日 3時
