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14話 ページ16

「やってしまった…」

「ええ本当に、やってくれましたね。」

だ、誰だこいつ…

「教頭……!?」

教頭?

確かに見た事があるような、ないような…

普通にやばいじゃん。

「君たちの行動は一部始終見させてもらったよ」

あ、なら安心だ。

私たち被害者側だって分かってるってことね。

ほっと息を着いたのもつかの間、

「よって、マッシュ・バーンデット、フィン・エイムズの2人を学内会議にかける!」

さも当たり前かのように言い切った教頭は、軽蔑の表情を浮かべた。

なんなのこいつも腐ってんのかよ。

学校のNo.2が腐ってちゃダメでしょ。

「少し考えたらわかるだろう。君達とこの子では身分が違うんだよ。」

「身分が違えば扱いも違う。こんなことも分からないのか?」

『その常識なら、私も会議にかけられるべきです。』

「な、何言ってるのハルちゃん!?」

フィン君が信じられないものを見るかのような目で訴えてくるが、そんなもの気にしてられない。

『上がお前みたいな腐ったミカンばっかだから、子供も腐るんだよ』

チラリとロイド・キャベルを冷たく一瞥してからもう一度教頭に向き直る。

私だって、前世から腐った上層部には手をやかされてきたんだ。

今世でも似たようなヤツらが私の大事なものを奪おうってんなら黙っていられない。

「な、!誰に向かって言っているんだハル・ジュジュ!」

「お前達のような1生徒、いつでも退学にできるんだぞ!!」

教頭が呪文を唱え、私に向かって杖を振り下ろそうとしたその瞬間、目の前にいたはずの教頭が吹っ飛んだ。

……………吹っ飛んだ。

『は?』

「まっ、マッシュ君!そんなことしたら退学じゃすまなくなるよ!」

フィンの必死の訴えも聞かず、マッシュは何故かあなをほり、そこに教頭を放り込んだ。

「この私を誰だと思っている!?」

埋められて、地面から頭だけが生えた教頭には一切の威厳も格式も感じられない。

「あんたが僕達をいつでも退学にできるように、僕はいつでもあなたを埋められる。」

いや、何言ってんだこいつ。

『…ふふ、あはははっ』

本当に、お前ってやつは

『最高だよ、マッシュ』

お前があそこにいたなら、私たちの5人目のクラスメイトだったなら、

なにかが変わってたのだろうか。

…なんてね。

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モーリー(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!勉強大変ですけど、お互い頑張りましょう!💪 (4月2日 19時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
M - 勉強の合間に見させていただいてます。最新話、ありがとうございます! (4月2日 11時) (レス) @page17 id: 25080f638b (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» こちらこそご質問ありがとうございます!! (4月1日 0時) (レス) @page11 id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - おぉ〜なるほど! ありがとうございます!! (3月31日 22時) (レス) id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
モーリー(プロフ) - MR サナリアさん» 作者は、呪いは呪いでしか払えないと言ったように、術式も術式でしか対抗できないと、勝手に解釈してるので、術式は魔法を防げるのに対し、魔法は術式を防げない、と考えてます。なので、この小説内では、魔法よりも術式の方が有利です。 (3月31日 22時) (レス) id: 0d623bc3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モーリー | 作成日時:2024年3月29日 0時

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