え、魔法？？これ呪術なんだけど。

9話 ページ11

今日はほうきで飛ぶ授業だ。

私はとりあえず、結界のはこの中にほうきを入れて結界の中の重力を逆向けにすることで対処した。

けど、マッシュはどうするんだr

ﾀﾞｧﾝ！

｢飛べ｣

え？？

飛べって言うの遅すぎでしょ。

バレバレじゃん。

いつの間にか勝負始めちゃってるし。

なんなのこのキノコ。

｢よーい、初め｣

ﾋﾞｭﾝ!!!!

｢イヤアアアアアァ！！！世界新よ！！
ワールドレコード！ワールドレコード！！！｣

あら、パニックになってらっしゃる。

というかあいつ、スタートと同時に目にも止まらないほどの速度で、ほうきを投げ、ジャンプして、そこに飛び乗ったのか。空気抵抗を利用して。

うーん、意味わからん。

考えるのやめよ。

｢ごめんごめん失礼なことしちゃって。

こいつ僕の友達なんだ。｣

あれ、目を離した隙に次はなんか夏油みたいなやつ(糸目で胡散臭いやつ)に絡まれてる。

次から次へと、どうしたらこうなるんだ。

｢僕はロイド・キャベル。以後よろしく。｣

｢おいもキャベツ？｣

『ﾝﾌｯｯ、ﾌﾌｯ､ﾌ』

あのバカ。

私まで目をつけられそうじゃん。

あーいうタイプは下手に触りたくないってのに。

はあ、まあどうせマッシュが目をつけられてるんだから、私が目をつけられたところで同じか。

……うん。何とかなるよね。

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