花弁が19枚 ページ20
そして、気づけば東京都立呪術高等専門学校で手足を拘束されていた
向かいには白髪とサングラスのやけに背の高い男がいた
「お目覚めかな」
誰だ、そしてここはどこだ
『………だれ』
「呪術師さ」
初めて聞く言葉にはてなを頭にうかべる
「君はあの時、君のクラスメイト5人をプールに沈めた
ま、彼らは死んではいないけどね。酷くて意識不明の重体かな
それで君は死刑が確定している」
おぉ、恐ろし、男はそうわざとらしく身震いをした
別に自分の生に執着はなかった
自我が芽生えた時点からろくなことない人生だったと思ったからだ
「………あれ、思ってたより反応無いね」
急にしけたように男は言った
『なけばしけいなくなる？』
「………んーそうだな、ウン」
曖昧に男は頷いた
『……………………なけないや』
頑張って涙を出そうとした。諦めた人生だったはずだけど泣きたかった
その言葉を聞いた男はクツクツと笑った
「いいよ、僕が君を、桜樹Aを生かしてやる」
まっかせなさぁい！とサムズアップして男は言った
『おにいさんだれ』
「五条悟。さとるお兄さんって呼んで」
これが、五条悟との出会い
.
「ところでさ、Aには術式があるって分かってる？」
『………？』
五条から呪術について一通り説明を受けているとき、五条がそう聞いた
「マジかー、わかんないか」
五条はへらり、と笑って説明を始めた
「Aはね、桜花っていう術式を持っているんだよ
桜花は、マー……なんて言うか、術式というよりは呪いに近いんだよね」
『？？？』
さらに頭の上にはてなが増えた私を見て五条はなんと説明すればいいのかうーんと唸った
『………桜花……？』
五条が言った言葉を呟いた途端、左手に重みがあった
『………？！なにっ、これ……？！』
気付けば小さな体に不釣り合いなほどの大きな鎌を持っていた
なぜ、いつの間に、どうして、そればかりが頭をぐるぐる回る
「Aっ？！」
五条が慌てたようにこちらに手を伸ばす
しかし、それを払うかのように体は動き鎌を五条目掛けて振るった
「……ッ！A！！」
五条は危機一髪でそれを避け、私から距離を取った
『や、やだ、待ってやめてっ……なんで体が……！！』
体は操られているかのように動かされ、五条へと鎌を再び振りかざそうと距離を詰めた
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霜天(プロフ) - リムル=テンペストさん» 書いた当時はまだ名称変わってなかったので…今では結構グレーゾーンな名前かもしれなくてちょっとビビってますw (4月10日 17時) (
レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - ジャ●ーズwwww (4月9日 16時) (レス) @page6 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます！お話の更新は内容ごとに一気更新なのでその時までお待ちください！お話呼んでくれてありがとうございます！ (3月25日 15時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
日和(プロフ) - また更新あるかな？楽しみにお待ちしてます！！！ (3月24日 16時) (レス) @page16 id: 382be6b823 (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - サラミさん» わー！ありがとうございます！ (2022年11月6日 13時) (レス) id: c24311492d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜天 | 作成日時：2022年8月28日 22時
