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花弁が18枚※過激表現あり ページ19

それは小5の頃の話だ







「うわー、触んなよ、菌着いちゃったじゃん。ホラ、タッチ」



「げ!やめろよー」



タッチ、タッチ、と伝染していく言葉



「な、A。今日も荷物持ってくれるよな?」




クラスの男子から分かりやすい嫌がらせを受けていた



きっかけは単純だった。私が呪霊が見えて、私に家族がいなかったから


いや、家族はいたな。身元引受け人の遠い親戚。



私は異質だった。だから嫌がらせを受けた





そんな日々は、呆気なく散るんだと、どこか他人事のように思った




それは荒れた天気の翌日のこと


気持ちがいいほどの晴天だった。まるで昨日の春嵐が嘘だったかのような。




「おーい、Aー」



危険だと学校の先生に言われたはずの堤防に私はクラスの男子に連れてこられた



「荷物貸せよ」



背負っていたランドセルを奪われ、そのまま濁流流れる川の中へ投げられた



「あらら〜手が滑っちゃった〜ごぉめんねぇぇ?」



ゲラゲラと笑う男子



ギロリと思わずそいつを睨んだ



「──あ?何、その目」



また近付いてきた男子が睨まれたことに気が付き不愉快をあらわにした



「あ、Aも泳ぎたいんじゃない?」



「…………なぁんだ、そういうこと」



ぐ、と腕を掴まれて濁流へと引きずられた




『……っやだ、やめっ』



「いや、菌の分際で楯突くわけ?」




反射のように出る拒否も届かず、濁流に一歩足を入れることになった




「ほぅらよ!!楽しんでこい!!!!!」



ドンッと肩を押され、私は背中から濁流へと飲み込まれた




『………っあぷっ……あっ……ぶっ……!』



上へと手を伸ばす、口や鼻に入ってくる水を掻き分けようと藻掻けど、濁った水が入ってくる


息ができない。初めて死というものを強く感じた




「……おい、ちょっとやばくねえ……?」



「………だ、大丈夫だって。どうせ明日ボロボロになって学校来るよ。ホラ、行こーぜ」



男子たちが不安そうな声でそう話しながら私を見ていた



「でも……っ」



「いいから!!行くぞ!!」



そう言って男子たちはその場を後にした

溺れている私を放って。




『……あっ……あぶ………まっ……まって……いがないで……!』




伸ばした手は空を切るだけだった











.








翌日、男子たちを学校のプールに沈めた

男子たちの手が水面から助けを求めるように伸ばされているのをスクリーンを挟んでいるような気持ちで見ていた


.

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霜天(プロフ) - リムル=テンペストさん» 書いた当時はまだ名称変わってなかったので…今では結構グレーゾーンな名前かもしれなくてちょっとビビってますw (4月10日 17時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - ジャ●ーズwwww (4月9日 16時) (レス) @page6 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます!お話の更新は内容ごとに一気更新なのでその時までお待ちください!お話呼んでくれてありがとうございます! (3月25日 15時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
日和(プロフ) - また更新あるかな?楽しみにお待ちしてます!!! (3月24日 16時) (レス) @page16 id: 382be6b823 (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - サラミさん» わー!ありがとうございます! (2022年11月6日 13時) (レス) id: c24311492d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜天 | 作成日時:2022年8月28日 22時

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