花弁が12枚 ページ13
澤村「スガ？今日は早いな」
スガに近づき、そう声をかける
菅原「なんか起きちゃって」
頬をかいてそう言った
菅原「そっちもいつもより早くない？」
澤村「奇遇だな、俺もだ」
こんな珍しいこともあるもんだな、と言って、二人で部室へと向かう
菅原「これで全員揃ってたりして…」
澤村「ははは、まさか………
な？！」
そんな会話をしながら扉を開けると、
日向「あ、キャプテン！スガさん！ハザース！！！」
田中「ハザース！！」
西谷「まだ旭さんは来てないんすか！」
そのまさかでほぼ全員揃っていた
澤村「………こんなことって………あるもんなんだな」
菅原「俺ちょっとビックリしちゃった」
入り口で菅原とコソコソ話す
東峰「おースガに大地！お前らも早いな」
澤村「………え！？旭？！」
旭が後ろからやってきてそう声をかけた
スガと旭2人と顔を見合わせつつ、せっかく揃ったしと、いつもより早く朝練を開始した
その夜、俺はまた同じ夢を見た
ただ、少しだけ違っていた
俺は桜の木の根元に立っていた
横を見れば女性が立っていた
女性は黒い瞳をめいっぱい広げ、桜を映していた
澤村「───綺麗ですね」
無意識にその言葉が出た
女性は視線をこちらに向け、桜が開花するように微笑んだ
「そうね」
女性は手を伸ばし俺の頬に触れ、目を覗いた
「でも私は緋翠の瞳も好きよ」
女性の瞳に映る俺の目はあかかった
澤村「貴女は───」
その後に何を言おうとした？
目を開ければあの絢爛な桜は消え、見慣れた天井があった
口は貴女のた、の形に空いていた
澤村「また、この夢か」
それにしても
澤村「緋翠、か」
俺はあの日日向が持ってきた木箱を開けた
部員ほぼ全員が朝練のために着替えている部室で
田中「え、大地さん？」
澤村「──緋翠」
まるで取り憑かれたような気分だ
あの時、ああやって彼の名を呼ぶまでの記憶は曖昧だ
『──俺を呼ぶのは誰だ』
夢に見たあの黒くて、あかい瞳の男
澤村「緋翠」
もう一度その名を呼んだ
澤村「あの
夢に出たあかい瞳をいっぱいに映したあの女性
『──フン、お前にゃ探せん』
それが、俺たちと緋翠の出会い
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霜天(プロフ) - リムル=テンペストさん» 書いた当時はまだ名称変わってなかったので…今では結構グレーゾーンな名前かもしれなくてちょっとビビってますw (4月10日 17時) (
レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - ジャ●ーズwwww (4月9日 16時) (レス) @page6 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます！お話の更新は内容ごとに一気更新なのでその時までお待ちください！お話呼んでくれてありがとうございます！ (3月25日 15時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
日和(プロフ) - また更新あるかな？楽しみにお待ちしてます！！！ (3月24日 16時) (レス) @page16 id: 382be6b823 (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - サラミさん» わー！ありがとうございます！ (2022年11月6日 13時) (レス) id: c24311492d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜天 | 作成日時：2022年8月28日 22時
