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花弁が10枚 ページ11

澤村「………なんだよ」


立ち去る女子生徒と、木っ端微塵になったネットを見て思わず呟く


菅原「……諦めたって感じではなかったべ」


東峰「ネットがこんな状態に一瞬でなったってことはあの子、相当強いんじゃ……」


西谷「でも緋翠には負けてたじゃないすか!」


まぁそうだよな、なんて西谷の言葉に頷く



菅原「………あの子が、そうなのかな」


菅原をチラリと見る


澤村「………どうだろう」







あの子には言っていない、俺たちが緋翠を守る理由









──事の発端は日向が不思議な箱を持ってきたことから始まった


日向「見ろ!!これ、めっちゃかっこよくないか!?」


影山「あ?………んだコレ」


日向が見せた物は1枚御札が貼られた木箱だった


山口「……いや怖くない?」


日向「はぁ?!どう見てもロマンが詰まっているだろ?!
ビビリクンですかー?山口クンは」


山口「いや、別にそういう訳じゃないけど!」


澤村「日向、それはどこで拾ったんだ?」


日向にそう聞くと、日向はうーんうーん、と唸っていた


日向「えっと、アレですあの白い箱みたいな…」


菅原「百葉箱か?」


日向「多分それです!それの近くにありました!」



高校内にあったのか、こんなのが




日向「な、なぁ!これ開けてみないか?!」


山口「えぇ?!それは危ないんじゃ……」


いつの間にか集まった部員たちと日向のもつ箱をまじまじと見つめていると日向がそう提案した



菅原「や、日向さすがにそれは……」


日向「なかっなかこの御札剥がれないなー」


菅原「日向?!」



誰の制止も聞かず日向は貼り付いている御札を剥がそうとしていた




日向「あ、破れた」



一同「「「「は???」」」」




ぺりぺりと御札の角を剥がしていた日向がそう呟いた



影山「ボ、ボゲェ!!!!」


山口「それ本当に大丈夫?!ねぇそれ大丈夫?!?」


東峰「………日向呪われる????」


日向「えぇ?!アサヒさん怖いこと言わないでくださいよ!!」


菅原「お前が破ったのが悪いだろ!!」



ワーワーギャーギャーと騒ぐ


澤村「………とにかく!!!それは見なかったことにして俺達も帰ろう」



角から真ん中辺りまで破られた御札をみて生唾を飲んだが、日向からそれを受け取り、部室のロッカーの中へ入れた



田中「大地さんそれ、イイんスか?」


澤村「………良い!!!!」



知らぬが仏だ

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霜天(プロフ) - リムル=テンペストさん» 書いた当時はまだ名称変わってなかったので…今では結構グレーゾーンな名前かもしれなくてちょっとビビってますw (4月10日 17時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - ジャ●ーズwwww (4月9日 16時) (レス) @page6 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます!お話の更新は内容ごとに一気更新なのでその時までお待ちください!お話呼んでくれてありがとうございます! (3月25日 15時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
日和(プロフ) - また更新あるかな?楽しみにお待ちしてます!!! (3月24日 16時) (レス) @page16 id: 382be6b823 (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - サラミさん» わー!ありがとうございます! (2022年11月6日 13時) (レス) id: c24311492d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜天 | 作成日時:2022年8月28日 22時

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