今日も冷たいね【我妻善逸】

17話 ページ22

Aside.

あれから文化祭の準備が始まった。言われたことをやったら暇になった。暇してるのバレたらなんか買い出し頼まれた。他のやつにやらせればいいのにとか文句を心の中で言ってると出会い頭でぶつかりそうになった


？「うわ！大丈夫です…か？」


A「すみません」


下向いて歩いてたため相手の顔を見ようと顔を上げると我妻の義兄さんがいた


A「あ」


獪「えっとこの前会いましたよね。カス…じゃなくて愚弟がいつもお世話になってます」


ニコリと微笑むその顔に何故か私は違和感を覚えた。この人猫かぶってるのかな。しかも我妻のこと愚弟って


A「……」


獪「あの何か…」


A「猫かぶんなくていいですよ」


獪「は…」


私がそんなこと言うと思ってなかったのか動揺してる。そりゃ会って２回目の相手に猫かぶらなくていいなんて言われたら動揺するよな


獪「なんでわかった」


すんと笑顔が消えた義兄さんはとても不機嫌そうな感じで眉間にシワを寄せていた。てか声低


A「笑顔が…変だったからです」


獪「ふーん」


答えたのにめっちゃ興味なさそーにしてる。変な人だなあって思ってたらグイッと腕を引っ張られて義兄さんに体を引き寄せられていた。待って近い


獪「…名前」


A「名前？小鳥遊Aです」


獪「俺は桑島獪岳。これから宜しくな」


ニヤリと含みのある笑顔を私に向けてきた桑島獪岳と名乗る人は一体何を企んでるんだろうか

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