記憶84 ページ39
「保健委員会は用具委員会と火薬委員会と一緒に行くよ」
向いた方向には保健委員会が集まっていた。
「用具委員ってことはしんベヱと喜三太がいる!」
そう言って乱太郎くんは喜んだ。
友達と一緒に行けるのが嬉しいんだろうと私は自然と微笑む。
「あんたはどこについて行くんだ?」
いつの間にか肩に手が置かれていた。
声のした方を見ると、食満さんがいた。
「それが何も言われてなくて。出来れば見知ってる顔があるところと行動したいんですけど」
「ん? そうなのか? なら俺らと来ればいい。伊作もいるしな」
それはかなり助かる提案だ。
(食満さんは用具委員会か火薬委員会ということか)
前方にいる伊作さんに食満さんが少し大きい声で問いかける。
「おーい伊作、こいつも一緒に行っていいよな?」
すると伊作さん含む保健委員はこちらを振り向く。
乱太郎くん伏木蔵くんは顔を目を輝かせたが、関わったことの無い二人が顔を強ばらせる。
うへぇ、という声も聞こえた。
「もちろんだよ! よろしくね」
もちろんだよ……?
いいのだろうか、若干二名嫌がっているように見えるが。
「だってさ、良かったな」
「ええ、ありがとうございます」
まあ関わらなければいいだろう。
一番後ろで見失わないようについて行けば、あの子達もそんなには気にしないだろうし。
さて、目下の問題は解決したがあとのメンバーも問題だ。
私をものすごく嫌っている鉢屋さんが別グループなのは確定しているが――。
(久々知さんが一緒だと気まずいよな)
私の嫌な予感は的中した。
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作者名:小学7年生 | 作成日時:2020年1月8日 20時